今日はお寺で授業。
昨日、仏学院の人たちはみんなコロナのワクチン接種を受けたということで、
顔色がなんとなく優れない。めまいがしたり、吐き気がしたりするそうだ。
そこで、授業も少し緩めにやることになった。
その後、いつも通り、食堂で食事をいただいた。出家者が日常生活で必要とするものは基本的にお寺が支給するのだということで、そうした支給品は食事の時にテーブルの一人一人の決まった場所に置かれることになっているらしい。こういう形で石けんやタオルなどが定期的に支給されている。今日はそれぞれの席に下着のパンツが置かれていた。青とピンクとクリーム色のものがランダムにおかれている。わたしが教えている出家者の女子が「わたし、ピンクはいやだ。青がいい」と言って他の人と交換していた。あまりに「女子っぽい」のはいやなのだという。なんとなくそういう光景もおもしろいなと思った。
その後、帰るときにたくさんビワをもらった。それを背負って、霊隠寺まで行って、今日は北高峰ロープウェイに乗ってみた。いつもそこを通りかかるとき、あまり乗り場に人がいないと思っていたが、上まで行ってみると意外と人がたくさんいるのだった。上には鐘があったり、霊順寺という小さい寺院があったりする。そこに入るのはまた別料金である。遠くには近代的なビルや西湖が見え、近くには寺院が見えて、なかなかいい眺めだった。
背負ったビワが重かったが、それからいつもと違う路線のバスにのって帰宅。バスの窓からは、きらきら光る波頭のむこうに白堤が見えてまたそれはそれで美しいのであった。今日はまだそれほど人がいないが、明日からの休みは人であふれるのであろう。
人があまりいないときに、こういう光景を見られるのは幸せなことだと思った。