先日ここに書いたのは、北京大学出版社の「現代日本社会」(中国語版)2019というテキストのことだ。これより先に同じく北京大学出版社「新日本社会」(日本語版)2015というテキストがあり、ここ数年これを授業のテキストとして使っていた。編集に日本人も加わり、これといった間違いもなく、比較的よく日本の様子を伝えていると思ったからだ。
しかし、この日本語版のテキストだと、学生たちが予習や復習のときに読んでこないので、今年から中国語版の「現代日本社会」のほうを使うことにしたのだ。
件の箇所については、
2015年版の「新日本社会」では、
「日本ではラーメンや蕎麦などの麺類は音をたてて食べるのが美味しい食べ方だとされています。」となっている。これなら、特に問題がないと思う。
しかし、2019年版の「現代日本社会」では、同じ個所が
「在日本吃拉面或荞麦面时发出声音是为了表示这碗面十分美味。」となってしまっている。
これはどうしたことだろう。もともと日本人が書いたときには正しかったのに、中国人が翻訳したときに先入観があったために誤訳してしまったのだろうか。
中国語版のすべてに目を通したわけではないが、他にもこういうことがあるかもしれないので、来年からはやはり日本語版を使おうかと思っている。
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