2021/10/31

こんなになるとは思ってもみなかった

 土日にやろうと思っていたことを一通りやりおえた。

もう少ししたら、何か食べるものを買いに行って、夜は選挙のニュースでもみるつもり。

先日、息子に電話してKとMの結婚会見は見るかいがあると言ったら、「見たくない」とのこと。「もっと大切なのは総選挙なのに、KとMのことなんかで視線をそらされている。その手に乗ってはならない」というような正論を言っていた。もちろん、それはそうだ。みんなでここできちんと政治に興味を持って世の中を変えていかなくては。つまり、それは自民党にNOということだろう。だったら、わたしはいままでだって一度も自民党に投票したことなんかないんだから、ちょっとくらい下世話な話に興味を持ってもいいだろう。というか、選挙に行けないし。先日、在外投票のしかたを調べてみたら、おそろしくたいへんで、もう海外に来てしまってから手続きをしようとしてもできないのであった。

〇それはそうとして、つい最近まで汗をかいて出歩いていたのに、あっという間に晩秋の雰囲気である。うちの息子もMさんと同じようにこのころに生まれたのだった。ちょうど息子とMさんと東京電力のCMのアナグマの赤ちゃんとは、ほぼ同時進行で生まれてきたのだった。あのころは、東電もMさんもこんなことになるとは思ってもみなかったな。

KとMのことみたいな下世話なことに興味深々の私も私だが、皇室自体もどうしようもなく下品になってしまったものだ。権威あるはずの皇室(というかA家)が、いまや、娘の不始末のために裏金を流そうとしたり、息子の裏口入学を画策したり、次から次へとイカサマをもくろみ、また何かインチキをやらかすんじゃないかと国民から注視されるような存在になってしまった。ほんとうに、30年で世の中ってこうも変わるものなんだな。…と妙に感慨深い秋の日だった。



2021/10/29

MUJIで和食

 今日はお寺で授業。遠慮したが、ザクロをたくさんもらってしまった。ザクロはよくスーパーで売っているのを見たことがあったが、買ったことも食べたこともない。果物は少し苦手だけど、せっかくもらったから食べてみようかと思う。


帰りは途中下車して、MUJIで定食を食べた。ナンチャッテ日本料理店はたくさんあるが、一人では入りにくかったり、やたらと高かったりする。でも、考えてみたらMUJIがあったのだ。天ぷら定食などもあるようだから、次に行ったときにはそれを注文してみよう。今日は西京焼き定食。78元也。


2021/10/27

何も思わずに過ぎる毎日

 この半年くらい、同僚の中国人の先生(男性)が書いた散文の添削をしてあげている。

その人は、とても繊細で感じやすい人らしく、花が咲くのをみたり、風が吹くのを感じたりするたびに、荘子だの、徒然草だのを思い出して、いろいろな物思いにふけるらしい。日本語の表現を直してほしいといわれて、そういう文を読むたびに、それにひきかえ自分はなんと何も感じずにあわただしく生きているのだろうと思ってしまう。とても内気そうなその先生と、その添削が縁となって、世間話をするようになった。彼によると、今年はなぜか秋にも桜が咲いたり、キンモクセイの時期が遅れたりしているらしい。「ほら、学校の正門の脇の桜も今少し咲き始めたでしょう?キンモクセイもいつもは国慶節のころに匂いはじめるのに、今年はやっといまになってから匂いはじめましたね」と言われても、私はいつも正門を通って学校に来るのに、その脇に桜があるのさえ気づいていなかった。毎年、キンモクセイが匂う時期も特に注意を向けたこともなかった。匂ってくれば、「ああ、キンモクセイの時期か」と思うだけで、例年に比べて早いとか遅いとか、そんなことは意識に上らなかった。いつもさっさと教室に行き、さっさと帰ることばかり考えていたから。わたしのような人生に比べて、その先生のような人生は、同じ一度の人生でも、受け取るものの多さがまったく違うのだろう。そう思うと、自分が馬齢を重ねてきてしまったようにも思えたが、その先生の書いたものを読むと感じやすい人の人生もまた切ないものなのだと思ったりもする。どちらのほうの人生がいいかはわからないが、それは自分で選べるものでもないのだろうし、このまま生きていくしかないのだろう。


(その先生がわたしに送信してくれた季節外れのサクラの写真)


忙しいので

 忙しいので、今日はお昼のバスで帰ってきた。

朝いちばんで日本語学科の授業が二コマあって、そのあと他の学科の一年生の授業が二コマある。教室に行ってみたら誰もいない。隣の教室で日本語学科の中国人の先生が授業を始めようとしていたので聞いてみたが、「なぜ誰もいないのかわからない」という。廊下であった二年生の学生に聞くと「軍事教練じゃない?」という。一階の教室から四階の事務室まで駆け上がって、事務の人に聞くと、「一年生は今週と来週は軍事教練で授業はありません」とのこと。そういえば、今週の初めあたりから、学内を迷彩服の学生がうろうろしていた。毎年、軍事教練は9月の入学後にやるのに、なぜ今年はいまごろやっているんだろう。とにかく、来週も一年生の授業はないらしい。ここでも情弱なわたし。


〇昨日の姫の会見を見た。

たった10分あまりだったのは残念だったが、見たかいがあった。

野心にみちた母と息子に世間知らずの姫が騙されたのかと思っていたが、これは姫が地獄から逃れるために必死に蜘蛛の糸を逃すまいとしていたんだなと思った。

「すべて『わたしが』主導したことです」と繰り返していたが、あれはKをかばっているのか、それとも、やんごとなき立場のわたしの意志なのだから「しもじも」はだまっとれということなのか、どちらなんだろう。いずれにしても、自分の機嫌を取ってくれる人にだけ感謝の言葉をくりかえしたりなど、皇族という立場に生まれると、こうも傲慢なのかと思わされた。上皇や天皇が腰を低くしてつくってきたつつましやかで気品あるイメージも台無しである。

それにしても、Mはたいした女性なのであった。要所要所で睨みを聞かせながら、言いたいことをしっかりいうところなど、本当に精神が参っている人なのだろうか。

Kについては、「にやにやしている」「勝ち誇った態度」などとツイッターに書いている人もいたが、わたしにはなんだか緊張しておびえているようにも見えた。特に、入場して席についたあとに水平に視線を泳がしているところなどが。それに最後のほうで、言葉を短く区切りながら話すようすも、緊張で呼吸困難なのかもしれないと思ってしまった。四年前に比べ、痩せて血色も悪くなったようだし、意外と実情を知れば、母に射幸心をあおられて、欲をかいたばっかりに、逆に姫様に利用され、憔悴したかわいそうな人な人なのかも。(わたしが気の毒がる筋合いもないが)


〇他人事として見ると、おもしろい話だが、よく考えれば姫もかわいそうなんだろう。

本来なら世紀のご成婚となるはずだったのに、家族三人に送られて何のお祝いもなく寂しく嫁入りとは。弟は学校があるから見送りの場にはいなかった。学校なんてどうとでもなることだったのに、それでも登校してしまったのは、弟にもあまり祝福されていなかったのだろう。







2021/10/25

高校受験の思い出

 ぶっとびさんのブログを見て、うちの子たちの高校受験を思い出した。

といっても、娘は中高一貫だったので、高校受験はしなかったのであった。うちの子たちは三歳違いなのだが、娘がエスカレーターであがったため、息子の大学受験と娘の高校受験が重ならなかったのはよかった。

 大学受験のことを思えば、高校受験なんて騒ぐほどのこともなかったのである。

わたしが住んでいたI県は、県立高校の受験にはAとBという二つの合格基準があり、当日の試験のできがたまたま悪くても普段の成績がよければ救済されるようになっていたのだ。だから、うちの息子は普通に考えれば滑り止めなんか受験する必要はなかった。それなのに、中学は第一志望から第三志望まで記入させて、無駄な私学を二つも受けるように勧めるのであった。しかも、公立中学なのに、ウソまでついてうちの息子が書いた私立の某志望校の受験をやめさせて、高いN大付属に誘導しようとまでするのであった。「〇〇君が第二志望でウケようとしている学校は専願でないと合格する見込みはないから、N大付属に変えろ」と公立中学の担任がいうのだが、塾に確認してみると専願でないと合格しないという事実はないし、うちの息子の成績なら大丈夫だと言われ、現にうちの息子は第二志望として受けて合格した。公立中学が特定の私学と癒着しているのだろうか。しかも、N大付属は授業料が年間100万円もするというのに。


それは今でもなぞである。それに、何が何でも第三志望まで受けさせようとする学校の方針も疑問である。あれは何だったのだろう。

2021/10/24

背中ぎっくり

 ひところの寒さはやわらいできた。

しかし、すっかり秋の気温になったようだ。

先週の金曜日、寺に行ったら、そこの学生たちは若いのにみんな寒い寒いと言って、

僧衣の上にも下にも重ね着をしてさらにひざ掛けまでしているのである。そのときの気温は16度か17度くらいだったと思う。

わたしは薄いコートを着て行ったが、授業中はそれを脱いだ。着ている服は二枚でやや寒いような気もしたが、かなり快適だと思っていた。一人の出家女子に「みんな若いのになぜそんなにさむがるのか」と聞いたら、「修行をして心が落ち着いているので血の流れが遅いのだ」と言っていた。ほかの子は「素食のせいではないか」とも言っていたが。

 そうか、わたしは心が荒れて血が高速で流れているから寒くないのだろうかと思ったが、よく考えてみると、わたしは低血圧ぎみなのであった。

 大学では、先週、コンテストの指導を一緒にしていた同僚の先生は「腰痛のため休ませてくれ」と言ってきた。急に寒くなったせいかもしれないと思っていたら、

わたしも昨日から何をしたわけでもないのに、背中が「ぎっくり」気味になってしまった。夜の間、ヨモギ入りのカイロで首筋を暖めてねたら少しよくなったような気がするが、まだ要注意である。以前のように頸椎がものすごく痛くなると困るから、気をつけないと。


2021/10/23

騒音

 朝7時前から電気ドリルの音が響き渡って目が覚めた。

工事は規定外の時間にはやってはいけないのだと、中国人の先生は言っていたが、それでも土日も時間も関係なく工事をやっている。

来週は学校でも学生のコンテストの件があって忙しいので、家でやってしまわなければならないことがいろいろあるので、騒音の中でもがんばらないと。

2021/10/20

寒い

 寒くてずっとじとじと雨が降っている。

明日と明後日は学校で運動会があり、私以外の日本人の先生は開会式の行進に浴衣をきて参加するらしい。なぜか私はでなくてもいいことになった。

しかし、この雨で、この寒さで、浴衣で行進って、何かの罰ゲームのようだ。ほかの日本人の先生が「浴衣でなくて、服の上に法被を着るということでもいいですか」と聞いて、それでいいことになったようだった。

わたしは、心の中で、ほかのみんなに「すまん。体に気をつけて」と手を合わせて詫びた。

しかし、こういう時に思うけど、海外では日本の民族衣装といえば、「浴衣」なのである。

韓国はチマチョゴリ、中国は漢服、アラビア語学科はなんというのか知らないけれど、やはりヒラヒラしてきらびやかな服。そして、日本は「浴衣」? なんだかみすぼらしい。日本にだってもっとマシな和服があるんだけどねえ。



2021/10/18

仕事終わらないループに

 なんだかわたしも仕事終わらないループになってきた。

かけもちがやっぱりきつい。それになんだか最近、中国の大学が政治化してきて、

作成する書類についての要求もかわった。

今日も夜になって、作れと言われていた書類を作成して送信したら、「うさぎ先生は作成する書類がもう一件あるんですよ」と言われた。「もう今日は時間が遅いから、明日暇なときに作成して提出してください」とも。明日暇なときって言われても、明日も暇ないよ。

しかたないから今晩これから作成。



2021/10/16

くたくたなのに、クロッシングみる

 昨日は午前も午後も寺で授業があり、その間の休み時間は寺の閲覧室で法師のトークショー。

途中でタコヤキとサバの塩焼きを買って、家に帰るとクタクタ。そのあと買ってきたものと家にあったものを適当に食べて、ごろごろしてすごしていたが、妙に義理堅いわたしは、春月ねいさんに見るように勧めておきながら、自分が「怖くて先が見られない」と言っていたらいけないと思い、クロッシングの後半を見た。

やはりきつかった。特に、幼馴染の女の子と再会して収容所に入れられるくだりが、見ていてつらいし、気持ちわるい。貧しさよりも、人を人とも思わないK政権の姿が悲しくておぞましい。こういう国に限って、「わが国はすばらしい」と喧伝するのだよね。むかしの日本みたいに。最後に子どもが荒野をさまよいながら、歌う歌もそんな歌だった。妙に「我が国はすばらしい」と言い始めたら、それはよくない兆候なのかも。これを見たら、なかなか寝付けなくなってしまった。しかし、やはりおすすめ。




2021/10/15

今日は授業

今日は寺で授業。


「クロッシング」を途中まで見た。お母さんが死んで、棺が運ばれていくところまで見て、

気分がいっぱいいっぱいになってやめた。そのあと、たしか坂道を転がり落ちるようにさらに悲惨な展開になって、最後に子どもが一人で荒野をさまよって、そのあとどうなるんだっけ。

中国もまた「信じていないお題目を唱えなければならない国」になりつつある。

いま、スピーチコンテストの指導をしている。スピーチコンテストの後半は、その場でテーマを与えられて即興スピーチをしなければならない。そこでいくつか事前にテーマを想定して練習をするのだが、たとえば「尊敬する人物」などのテーマが出た場合、どうするか。

最近までそういうテーマで作文をかかせると、魯迅や、最近なくなった袁隆平や、コロナ禍の英雄の鐘南山や、ジャックマーなどだったが、このなかでジャックマーはこのテーマに適切な人ではなくなったかもしれない。ジャックマーは、あまりいい大学を出ていないし、顔もハンサムでもないが、サクセスストーリーを歩んだ人として、多くの人の希望の星だったのだけど…。 

2021/10/14

今日は在宅で

 今日は家にいて授業の準備です。


〇春月ねいさんへ。

YOUTUBEで検索したら、「クロッシング」全編がYOUTUBEで見られます。

しかも、中国語字幕付き。日本語で「クロッシング」と検索すればでてきます。

私はいまは二度目を見る勇気なし。そのうち、見るかもです。


〇…といいながら、三分の一くらいみてしまった。今日はまだやることがあるので、そこまでにした。映画にでてくる北朝鮮の一家は、食べるものにも事欠くという設定なのだが、一家が使うどんぶりみたいな食器が結構大きくて、ずいぶんたべるんだなと思ってしまう。

現在の日本人女性のカロリー摂取量は戦後の食糧難の時代よりも少ないらしいから、北朝鮮の貧困家庭の食事の量が多く見えるのだろうか。

2021/10/11

一気に秋に

昨日から今日の一日で一気に最高気温が10度下がった。

外はじめじめ雨が降っている。ここからずっと気温が下がるらしい。

外の工事はまだまだ続いている。

今日、ほかの日本人の先生に聞いたら、この工事のせいで、一階に住んでいる韓国人の先生は体調を崩して入院したという。外で使っている何かの材料のアレルギーらしい。

騒音とホコリがひどいが、国慶節の休みが終わって学校にいる時間が増えたので、わたしはなんとかしのげている。しかし、それはそれで忙しくなって、結構疲れた。


2021/10/09

窓を開けられるようになった

 いつのまにか、アパートの周りに組んであった足場が撤去されていた。

そこで、昨日から窓を開けられるようになった。窓のガラスには外からついた汚れが残っていたが、中からは拭くこともできない場所なので、そのまま放置。大雨が降ったら、きれいに撮れるかな。


〇そういえば、わたしも床下収納は使っていなかった。

フタが重すぎて、開けるのがめんどうだから。

それにいつだったか、一人暮らしの高齢女性が床下収納の中に腰から落ちてしまい、そのまま自力ででられなくて亡くなったという記事を読んだことも床下収納を使いたくない理由のひとつ。家族で住んでいたとしても、そんな姿で動けなくなるのはいやだ。

2021/10/07

ばててすごした

 夫が北京から来たので、10月2日と3日は遊びに出かけた。

教職員は学校から省外への外出が制限されているが、世間ではこの休みはレジャーに出かける人が多いようだ。しかし、外は酷暑。こういう暑さを「秋老虎」というらしい。

それでばててしまい、その後は家で仕事をしようと思ったが、なんとなくたいしたこともできずにとうとう今日になってしまった。外は毎日、早朝から夜七時ごろまで工事。工事の人もたいへんだろうが、わたしも窓もカーテンも開けられず、すっかりばてた。



2021/10/02

PTSD

 そうだろうなと思った。あの状態では、おかしくならないほうが不思議だろう。

しかし、「誹謗中傷によってPTSDになった」とか「誹謗中傷がなくなれば直る」とかの発表はいけなかった。同世代の人たちの中には、非正規で食うや食わずの人だとか、ネットカフェ難民だとかがどっさりいるのに、疑惑ばかりで金満のKMの結婚を黙って祝福せよというほうが無理だ。

私はM様もかわいそうな人だと思っている。ああいうやっかいな家に生まれたら、人にはわからない苦労があるだろう。しかし、いっぽうで特権もあって、苦労せずに大学に入ったり、苦労せずに楽で体面のいい仕事にもつけるし、生活の心配ももちろんない。こういう環境で育ったまだ未成年の子を成金の魑魅魍魎が集まりそうな大学に行かせたのがいけなかったと思う。きっと親も世間知らずだったんだろう。

そこでいろいろと問題がある親子につかまり、そうこうしているうちに30目前になってしまい、それを逃がしたらもう次の相手はでてきそうもなく、この地獄に一生いること確定である。しかし、この道を行けば、非難轟轟。

わたしは親が悪かったと思っている。そのままG大に行かせて、見合いで結婚させるしかこういう家に生まれてしまった人の行く道はないのに、見てはいけない夢を見せてしまったのだから。こういう家に生まれた子が夢をみてはいけないなんて変ではないかというのなら、もう天皇制をなくすしかないのではないだろうか。M様と同じ世代の皇族の子どもたちはみんな同じように生きにくいのだろうし、世の中の流れにあわなくなった天皇制の犠牲者だと言える。

〇でも、これからの展開はどうなるのだろう。わたしは別にぜんぜん怒ってもいないし、イライラしてもいない。ただこんな時代遅れで不合理な制度がどんなドタバタ劇とともに終わるのだろうかと下世話な興味で思っているだけだ。

2021/10/01

ワクチン二回目

 昨日の午後、二回目のワクチンを打ってきた。二回ともシノバック。

同じ学校の先生やお寺の学生で副反応がつらいと言っていた人も何人かいたけれど、いまのところ私にはこれといった副反応はない。一回目のときは翌日眠くてしかたがなかったが、あれは夏休み中で生活が乱れていたせいかもしれない。


昨日の午後三時少し前に衛生センターに到着すると、入口前に人がもう並んでいた。日本の新聞で中国ではもう八割の人が既定の回数の接種がすんでいると書かれていたので、都市にはもうそんなに接種する人がいないのかと思っていたが、そうでもなかった。中高年がほとんど。三時になってドアが開くと、入口のところで職員がひとりずつ「行程カード」という最近危険地帯にいったかどうかを示すマークをスマホで提示させ、それが確認してから入場させる。高齢者が多いせいか、スマホを持っていなかったり、持っていてもアプリがダウンロードされていなかったりで、なかなか列が進まず、怒号が起こる。しかし、私のような外国人が怒号と思っているだけで、普通の状況なのかもしれない。センターの中にはいると、今度は登録の窓口に並ぶ。そこで、数人の老人たちに割り込まれる。先に割り込んだ人が自分の知り合いをさらに割り込ませようとする。割り込まれないように、前の人との間を開けないで並ぼうとしたら、今度は睨みつけられる。しかたがないので、先をゆずった。こうして接種するまでは時間がかかったが、接種はあっという間に終わり、その後30分待機してから帰宅。今に至るまで心配していた副反応はない。

〇学生に作文をかかせると、「私の大好きなやさしいおばあちゃん」がよく登場するが、

私がよく見るのは、平気で汚いことをしたり、人を押しのけたりする「おばあちゃん」である。そうやって、厳しい社会を生き抜き、家族を守ってきたのかもしれないが、ときどき溜息が出る。私はおとなしくみえるので、そういう「おばあちゃん」に狙われやすい。最近の若い学生たちは、そんななりふり構わぬ「おばあちゃん」に守られて、お坊ちゃん・お嬢ちゃんとして育ってきたせいか、性格もおっとりとしている子たちが多い。日本のマスコミにマナーの悪い中国人がよく取り上げられるが、もうじきそういう状況も変わると思う。

〇ここで話が変わる。KKである。有名な賞を受賞したと偽っていた疑惑とか、フォーダム大学JDの卒業を取り消された疑惑だとかが出ている。そういうネットの書き込みやYOUTUBEの投稿がどこまで本当なのかわからないが、いろいろ見ているうちにそういう疑惑もまんざら根拠のないことでもないのではないかと思えてきた。

最近、自民党総裁選に出馬した高市早苗も、世間に知られ始めたころには「米国議会立法調査官」を務めた経験があるという触れ込みだったが、それも詐称だったらしい。

ゆり子もそういえば経歴詐称だった。

こういう詐称をする人は、何か普通の人とちがってタガが外れていて、どんな嘘でもつける人たちなのだろう。十人並みの容姿を「容姿端麗」と言ったり、赤点すれすれで卒業したのに「優秀な成績で卒業」と言ったりするのは、ギリギリ主観の範囲なのでまだ許容範囲だが、こういう客観的な部分でヘイチャラで多くの人が見るような状況でウソをつく人がどうしているのか理解に苦しむ。好きなように経歴を詐称できるのだから、地道に努力する必要なんかないと当然こういう人は思っているだろう。そういう人が大手を振るって活躍できる日本。いやになるわね。