2022/11/30

今日悲しかったこと

 今日悲しかったことは傘をなくしたことだ。

なくしたのは、二年前に日本で買ったWPCの傘だ。WPCの傘は中国の女の子の間でとても人気があり、学生になんども「かわいい傘ですね」と言われた傘だ。

朝、出勤途中に鞄の中からスマホを取り出してみようとしたときに、急に風が吹き、

わたしの傘を吹き飛ばしていった。見ると、道の脇の溝(というのかどぶ川)に柄のほうを上にして船みたいに浮かんで、ドンブラコドンブラコと流れていくところだった。

溝と言ってもかなり大きな川で、道よりもずっと下にあり、もちろん拾うこともできないのであった。汚いどぶ川に浮かんでいると、わたしの傘はとてもきれいな傘に見えた。

あれは最後にはどこまで流れていくのだろうか。あんなきれいな傘なのに、そのうち、ボロボロになって沈むのだろうか。

傘ぐらいまた買えばいいのだが、そんなことを思ったら、とても悲しかった。

2022/11/27

休日出勤

 午前は省級コンテスト、午後は何だかわからないけど駆り出されて日中友好イベント。

どちらも学校の同じホールでやるので、朝から夕方までずっと座りっぱなし。

学校の新しいホールはきれいでホテルみたいだったが、壇上の大きなモニターに映るPPTの画面や映像を見続けていたので、帰宅時には目も頭も痛くなってしまった。

イベントでは、大学のノベルティグッズをたくさんもらった。最近、うちの大学はそういうものに力を入れているようだ。その中にかわいい冊子があり、開いてみると、夏休みにわたしが大学から頼まれて翻訳した地元文化紹介の文章をまとめた冊子だった。何の目的でする翻訳なのかも聞かずにした仕事だったので、こういう本になったと知って少しおどろいたし、うれしくもあった。今年の夏は、大枚はたいて日本に帰ったのに、コロナのせいでどこにも行けず、自分の写真もパスポート用の証明写真しかとらなかった。この冊子は、そのろくな思い出もない夏の思い出の品となった。




2022/11/26

もはや何を見ても何も感じない

 



コパさん、たしかにわたしの書き込みは怒っているように見えますね。
気になさらないでください。
最近、ネットで中国に住み始めたばかりの人や出張などで短期で来た人が「こんなおもしろいものをみた」という感じで載せている写真を見ても、あまりに普通すぎて何がおもしろいのかよくわからなくなりました。
日本人としての感性がマヒしているのに、中国人の社会に馴染んでいるわけでもなく、
どわすれして日本語の単語がすぐに口にでてこないこともしばしばなのに、その割に中国語が進歩したわけでもなく。
何か成長したと思いたいですが、失ったものは見えても、得たものは見えにくい現状に疲れてきた昨今の生活です。

〇中国では、大学や会社のように大量に米飯を準備するような場所では、下のような金属の深皿に米を入れ、これを大きな機械の中に何段も入れて蒸します。この金属の皿の角のところが配膳されると件のような形状になるのだと思います。少しほぐせばいいのですが、そのあたりはあまりこだわらない場合もあります。

(「一皿で8斤(4kg)の米飯が蒸せます」と書いてあります)



2022/11/21

坊さんに坊主めくり教える

 先々週、寺に行った時に、一人の若い学生(もちろん出家者)が「ちはやふる」のファンだというので、それなら「次に百人一首を持ってきてあげる」という話になったのだ。

彼女は「ちはやふる」で覚えたのだと言って、競技用かるたの読み方でいくつかの和歌を詠じてみせてくれた。わたしは子どものころに繰り返しレコードを聞いて(レコードというところが時代を感じますね)百人一首を覚えたのだが、その節回しと同じだったのですっかりうれしくなって、百人一首を持っていったのだが、他に興味がある学生もいないので、とりあえず坊主めくりをすることになった次第。

坊様たちに「坊主は負けだから、坊主を引いたら持ち札を全部捨てる」と教えるのは気が引けたので、それを教えたあとに「でも、ここはお寺だから、姫を負けにして、坊主を勝ちにしたら?」と提案したところ、「それだったら、男を負けにすればいい」と一人の坊様が言ったが、男の札はたくさんありすぎて、男を負けにするとゲームにならないので、とりあえず普通のルールでやることにした。

かなり盛り上がったが、授業をしないで坊主めくりばかりやっているわけにもいかないので、「あとは、わたしが帰ってから、暇な時にやってね」と言って百人一首は進呈した。

こんな「僧侶を冒とくする」ゲームをやって、その後、年長のお坊様に叱られたりしていないといいのだけど。

2022/11/20

土日は疲れをとるだけで

 この土日は疲れをとるだけで終わりそうだ。

先週の木曜日に学校のイベントが終わり、金曜日は寺に行って授業。

授業の合間に、中国の坊様たちに坊主めくりを教える。

持っていった百人一首は進呈して帰ってきた。

帰宅したら、どっと疲れが出て、午後は昼寝。それからいままでずっと調子がでない。

また明日から一週間。


〇わたしが成長する過程では、「ぜんざい」なるものは存在していなかった。

「ちまき」も「ちまきたべたべ」というあの歌で名前を知っていたが、実際に見たことも食べたこともなかった。そののち、中国のちまきは何度も食べたが、日本のちまきはいまでも食べたことがないし、実際に見たこともない。

2022/11/11

LINE使えなくなりました。

 いままではVPNがあればパソコンからLINEが使えたのですが、

いつのまにか使えなくなっていました。再度、ログインするには、スマホでスキャンすることが必要なのですが、中国で買ったわたしのスマホにはLINEがダウンロードできません。


〇中国に行くのは少し楽になったようです。

今日の情報では、中国入国前のPCR検査は出発48時間以内に一度やればよくなりました。それと、ホテル隔離が二日減って、ホテル隔離5日+自宅隔離3日になりました。

だんだんフライトも増えて、飛行機のチケットも若干安くなったようです。

ただ、中国国内では、まだゼロコロナ政策が続くようです。

2022/11/10

お誕生日

 わたしのじゃなくて、息子の誕生日。

帰宅のバスの中で思い出して、メッセージを送った。

短いメッセージだけど、わすれなくてよかった。

もうあれからすごく長い時間がたったのだ。

たいへんだったこともあったけど、それでも圧倒的によいことが多かった。

小さいころは「かわいい子で、うらやましい」と言われ、

少し大きくなってからは、「優秀な子で、うらやましい」と言われた。

いまは普通にサラリーマンをやっているが、それでもよかったよかった。

2022/11/05

中国でもそんな感じだったけど

 コパさんの書いている韓国の食事風景は、だいたい中国と同じ。

うちの夫の母は、病弱な人でわたしが最初にあった時から病気だったが、

食事のときにはいつもご飯をてんこ盛りにして食べていた。

そういえば、前にもここで話題にした「クロッシング」という脱北者を描いた映画でも、

主人公の家族は食べるものにも事欠いて、飼い犬まで食べることになってしまうが、それにしてはご飯を盛り付けるどんぶりは洗面器のように大きい。

〇とはいえ、中国では、最近、かなり事情が変わってきた。

糖質を取りすぎるのはいけないという考え方が広がってきたせいか、大学の職員食堂のご飯のもりつけは非常に少ない。「もっと多くして」と言えば多くしてもらえるらしいが、たいていの人はそうは言わないようだ。

食事のときに自分の箸で他の人に食べ物をとってあげることは以前では普通だった。こういう行為は、家庭の中ではまだあるのかもしれないが、少なくともそれを誰にでもするということはなくなったようだ。

今はコロナのせいもあって、どこに行っても取り箸を使うことが推奨されている。

先日、学校の遠足に行ったときも、それぞれの席に箸が二膳ずつ置かれていて、取り箸と食事をする箸をわけるようにいわれたが、わたしは何度か間違って使ってしまった。こっそり隣にすわった韓国人の先生を見たが、その人もあまり気にせずに適当にやっているようだった。

2022/11/03

むーみんぱーく

日本に帰ったら、ムーミンパークの近くに住みたいと思っていた。

同じ大学で働く日本人の同僚がS県の出身なので、その話をしたら、「わたしは嫌いじゃないですけど、ディズニーランドなどが好きなら、そういうのじゃないからガッカリするかもしれませんよ。遠くからわざわざ行くようなところじゃないです」とのことだった。

そうなのか。でも、わたしももともとディズニーランドなんて好きじゃないし。

ネットで調べてみたら、ムーミンパークに行く路線って、はるか昔乗ったことがあるような…。たしか他の大学と一緒に学習会をやるときにあのあたりにある宿泊施設に泊まったような気がする。それにK先生の家もあのあたり?

たしか雨の日に長い時間電車にのって、雨がけぶる湖の近くのK先生の家に行ったのだ。

たぶん、あのあたりがムーミンパークだよね。たしかにK先生よりもムーミンのほうがあそこには似合っているかもね。