2021/04/05

またUSBメモリが壊れた話と映画「我的姐姐」

 昨日の夜、USBメモリが壊れてしまったので、前に買ったデータソフトでデータを復元し、もう一つのUSBメモリにそれを保存したら、それも壊れてしまった。データソフトで復元しても、きれいに全部復元できるわけではなく、ファイル名も数字に変わってしまう。復元したUSBメモリ二つ分の膨大なファイルの中から開かないファイルを削除したり、必要なファイルの名前を変えたりしていたら、深夜。もう何がなんだかわからなくて、そのまま捨ててしまったフォルダも多数。娘にどうしたらいいか電話で聞いたら、「そもそも一時的な持ち運び以外にUSBメモリに保存するのが間違っている」とにべもなく言われた。息子にも電話してみたが、USBメモリが壊れて困ったことはないという。

今度こそUSBに保存するのはやめようと思い、学校で使っているPPTやまた使いそうな文書類をえり分けて「百度网盘」にアップロードした。それにもすごく時間がかかった。これからは、本当に必要なファイルはクラウドに保存することを心がけようと思った。一応、ネットで新しいハードディスクも買ったけど。

それにしても、どうして一度に二つもUSBメモリが壊れたんだろう。壊れたUSBメモリのデータを移すと転送先のUSBメモリも壊れるんだろうか。

もうなんだかわからないけど、疲れたのである。

〇昨日の昼間は最近の話題作らしい「我的姐姐」という映画を見に行った。

主人公は安然という二十代の女性。男の子が欲しかった両親は彼女が女の子だったことに失望して、「一人目の子が障碍者なので二人目がほしい」という申請をするために健常者の彼女にむりやり障碍者のふりをさせようとする。その後、安然は医学部を受験しようとするが、両親は「女の子にそんな学問はいらない」と彼女に黙って志望を書き換え、その結果、安然は看護士になる。安然が家を出た後に両親に男の子が生まれる。両親が交通事故で死ぬまで、安然は弟に会うことはなかった。両親の葬儀の時に、初めて安然は6歳の弟に会う。安然は仕事のかたわら北京の大学院に入って夢をかなえようとお金をためながら勉強してきたが、親戚一同が彼女に弟をひきとるように求める。みんな「姉は弟のために犠牲になって当然」と考えているのだ。板挟みになる安然。その後、いろいろな葛藤があって、最後に彼女は自分の夢を捨てて、弟を引き取ることにする…。という話。

つまり、女の子が夢をかなえるよりも、「家族の情」のほうが大事ということらしい。弟は最後にお金持ちに引き取られることになるのだが、「今後、弟に会わない」という誓約書にサインを迫られて、安然は逡巡したあげく自分の夢をあきらめて弟を引き取ることを決断するのである。彼女の母の年齢である私はここで「自分の人生を捨てないで」と思ったが、周囲の中国人は鼻をすすって泣き始めた。それを見て、私はもらい泣きするどころか、逆に白けたが。

武漢でコロナが爆発的に流行した時も、中国では「女性の犠牲をネタにして人を感動させるのはやめて」という声があったが、この映画もそういうものだ。結局、こういうものを中国人が美談と思う限り、社会に「女性は自分を後回しにするものだ」という圧力が存在してしまうだろう。そして、この映画のヒットはさらにそういう風潮を強めることになるだろう。なぜいまどき時代に逆行してそんな映画をつくるんだかね。

日本も他国のことを言えない国だが、中国も依然として男尊女卑の国なのだと思った映画だった。



3 件のコメント:

  1. 壊れたファイルの壊れた原因となった部分までそのとおりに復旧されたのかもしれませんね。はて?

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  2. 私は2005年度の留学で北京で買ったUSBをいまだに使っています。

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