あと一割残すところまで読んだ。
下部はえげつなさすぎる。処女コンテストとか、なんとかとか、かんとかとか…。
通勤のシャトルバスの中で隣の人にのぞき込まれたら困るような内容が、またしつこくこれでもかこれでもかと続く。正直うんざりして少し飛ばして読んだ。
ふたりの対照的な兄弟のうち、破天荒でわがままで下品な弟はビジネスで大成功して巨富を築き、
ハンサムで誠実で知的な兄は、弟の思い人と結婚するが、国営企業での仕事もなくし、健康も損ない、妻とも遠く離れ、どんどん奈落に落ちていくのである。詐欺師にそそのかされて、男性なのに商売の宣伝のためと言われて豊胸手術をおこなって無様な体となり、それでもそれほど儲からず、一人で異郷をさまよいあるくことになり、その留守中に、妻と弟は彼を裏切って関係を持つ。
…もう目をそむけたくなる。しかし、この人が書く物語だから、行きつくところまで行くのだろう。兄はたぶん身体をむしばまれ、無一文になるだけでなく、人間として最低限のプライドも極限までズタズタにされてみじめに死ぬんだろうな。あと、最後わずかのページ、読みたくもあるし、読みたくなくもある。
なんだかんだ、お好きなんですね。そういう貴女が、私は好きです。
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