昨日の夜、もう少しで「活着」を読み終わりそうなので、次は何を読もうかと考えていた。エイミタンの自伝も買ってあるのだが、紙の本を持って歩くのはわずらわしい。
これまで、中国語の本もAmazonJapanで購入してkindleで読んでいたが、中国のAmazonなら何分の一かの価格で同じ電子書籍が買える。そこでわたしのiPadに入っているkindleのアプリで両方読めないかと余計なことを思いついてしまった。ネットで調べてみると、複数のアカウントを切り替えて、家族で一つのkindleを使っている人がそのやりかたを書いていた。そこで、わたしもkindleから日本のアカウントを削除し、中国のアカウントを入れてみた。そうしたら、中国のAmazonで購入した本をkindleで読めるようになった。やった!
しかし、困ったのはその後である。日本のアカウントに戻せなくなってしまったのである。どちらも同じメールアドレスを使い、パスワードは違うものを使っていたので、日本のパスワードを入れれば日本のアカウントが認識されるかと思ったのだが、「パスワードが違います」という表示がでてしまう。
その後、中国のアカウントにつかっているメールアドレスを変えたり、iPadの「地域」を日本にしたり中国にしたり、日本のAmazonや中国のAmazonからアプリをダウンロードしなおしたりしてみたが、結局、日本のアカウントには戻せなかった。
正確にいうと、日本のアカウントに戻す方法はわかったのだが、そのためには日本に置いてきた携帯電話に認証番号を送ってもらって二重認証をしなければならないのだった。
そこで目の前がまっくらになった。いつ日本に帰れるかわからないのに、もう日本の本が買えなくなるのか…。
大学の図書館にも日本語の書籍はたくさんあるが、前に春月ねいさんと一緒に行った北京外国語大学の図書館といっしょで誰がどういう基準で選んだのかわからない古い本しか置いていない。
そのまま泣きながら(実際は泣いていないが、そんな気分で)寝ようとしたときに、「他の電子書籍は使えないのだろうか」と思いついて、深夜に飛び起きた。中国で買ったiPadだが、思いのほか簡単に「楽天こぼ」のアプリをダウンロードすることができた。もともと楽天の会員なのでその後の手続きもカンタン。電子書籍の品ぞろえもAmazonと同じくらい。
こうして、めでたくkindleアプリで中国の書籍、楽天で日本の書籍が読めるようになった。
これまで買いだめてきたkindleの本が読めなくなってしまったのが残念だが、それは今度帰国したときに読めるようにしよう。まだ何冊か買うだけで読んでいない本もあったのだけどしかたがない。
こうしてほっとして寝たのが二時過ぎ。そして今日も朝からお寺で授業。雨降りで行きの車をなかなか捕まえられなかったが、何とか遅刻せずに着いて、今日の授業もつつがなく終えた。霊隠寺のあたりの風景は、雨ならば雨なりのうつくしさがあって、帰りは傘を差しながら散歩をして帰った。帰宅後、爆睡。今夜も夜更かししそうだな。