2021/03/18

活着

 余華の「活着」を八割ぐらい読んだ。

前のほうを読んで少しの間放ってあったのだが、おとといくらいから一気に読み進めた。

映画よりも原作のほうが、悲惨な内容だ。

映画では、主人公の福貴は財産を失ったあと、皮影劇で生計を立てていく。住んでいるところも町のようだ。しかし、原作では、貧農になり、農村に住む。妻も病気になって歩くこともできなくなってしまう。そこに例の三年大飢饉。さつまいも一つをめぐって、命がけの喧嘩をしたり、目をそむけたくなるような悲惨な日々をようやく生き抜いた後、息子の有慶が死ぬ。学校の校長が出産するときに大出血し、そのために血液型がたったひとり同じだった有慶が血を抜かれすぎて死ぬ。しかし、大人を助けるために、子どもからそんなに際限もなくいくらでも血を抜いて死に至らしめることなんて、いくら当時の中国とは言えありうるのだろうか。出産の失血で人が死ぬことがわかっていながら、そんなに血を抜いたら子どもが死ぬことがわからないのだろうか。その後、福貴は重病の妻に息子の死を告げることができず、こっそりと一人で埋葬するが、いつのまにか妻はそれに感づいていて…。

というあたりまで朝の通勤バスの中で読んだ。朝からつらすぎる内容である。涙で霞んだ眼をぬぐいながら、バスを降りようとしたところ、ステップを踏み外して足首をくじいてしまった。その後、多少は痛かったのだが、普通通りに9時40分までの授業をこなし、その後、学校を出て、天目里の蔦屋に行ってみた。たしかにおしゃれだったが、周囲は工事中でほこりっぽく、道を歩くのもたいへんな感じ。同じビルの中にもあまりお店もなくて、平日のせいか人もあまりいなかった。蔦屋には本のほかにおしゃれな日本製品も置かれていて、カフェやレストランも併設されている。人は入っていたが、あまりものを買っている人はいなかったようだ。たしかに売っている文具や飾り物などは、ぶらりと来て買うには高価すぎる。わたしもひやかしだけして帰ってきた。たぶん、もうわざわざ行かないと思う。


家に帰ってきたら、やはり足が痛いので、明日、お寺の授業に行ったらしばらくゆっくりしようと思う。






6 件のコメント:

  1. 写真でみると綺麗でオシャレなんですけどねえ。杭州が1号店で、上海に2号店ができたようです。

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  2. あのTSUTAYAとおんなしーですか?

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  3. あのTSUTAYAだと思いますが、日本のTSUTAYAとちがっておしゃれをねらっています。
    それと日本発信。

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  4. いまパワポの録音していて、埋め込んだビデオの自動再生って、どうやるんですか? うまくいかず飛んでしまいまちた。教えてください。

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  5. やりかたはLINEに書きました!

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  6. できた! サンキュー。

    話しすぎて90分を大幅に超えたので、明日録音し直しだけど。。

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