2023/03/28

週末は紹興へ

 先学期、仏学院を卒業した二人の学生はいま紹興の仏教施設でまた学生をしているらしい。

日本語学科責任者の法師の話では、仏学院に残ってゆくゆくは自分の後継者として教師になってほしかったのだが、引き留めたにもかかわらず、行く先も言わずに去って行ってしまったのだという。さらに、その学生二人はこれからは日本語とはかかわりのない道を行くらしいのだとも。そのことで、法師は非常に落胆していたようだった。

それから、また別の日に会った時に、法師は「二人はどこか遠くに行ったのかと思っていたら、なんと紹興にいるのだいうこと知った。自分には知らせなかったが、他の人の多くにはそのことを言っていたようだ。この間、そのうちの一人が用事があって仏学院に来たが、自分には連絡もせずに来て、挨拶もしないで帰っていってしまった」と話していた。

わたしが「ウィチャットでこちらから連絡してみたらどうなんですか」と聞くと、「もう会いたくないと思っているかもしれないから」と。

その後、仏学院をわたしに紹介してくれたうちの大学の先生に聞いたら、その人も卒業生二人が紹興にいることを知っていた。

授業の間の空き時間にすることもなかったので、わたしはウィチャットでそのうちの一人に連絡してみた。「こんなに近くにいるとは知りませんでした。いつか遊びに行ってもいいですか」と書くと、すぐに「ぜひ来てください。こちらで泊まる場所も手配するから、ゆっくりしていってください」との返事。泊まる話は断ったが、そのまま、あっという間に今度の日曜日にうちの大学の先生と紹興に行くことがきまった。

なんだか複雑な気持ち。なんとなくこの二人の学生が法師を煙たがっていることは知っていたが、わたしが思っていたよりももっと折り合いが悪かったのだろうか。

わたしとうちの大学の先生で紹興に行くことは法師には内緒にしたほうがよさそうだ。

2023/03/23

微信

 Wechatは一定の期間使用しないと、使えなくなってしまうようです。

実は、娘のWechatもこのところ使えなくなってしまって困っていました。

WechatはNGな内容をかきこむとブロックされてしまうことがあるようですが、調べてみたらブロックされているわけではありませんでした。そのほか、いろいろ試してみたけれども使えず、とりあえずずっと以前にやっていたようにSkypeで連絡を取り合うことにしました。中国に住んでいてWechatが使えないと困ることがいろいろありますが、娘は家族と連絡を取るのに使っているだけなので、特に不便はありません。

こういうものは、何が理由かわからないことで思うように使えなくなってしまうことがあるのかもしれませんね。

2023/03/22

なっとくできない

 最近、うちの大学は以前にもまして学生の各種コンテストに力を入れるようになった。

あるコンテストの結果が先般発表されて、うちの大学の学生も割合多く入賞した。それも腑に落ちなかったが、優秀作品が発表されたのを見ても、納得できない気持ちが残った。

いったいなぜこのめちゃくちゃな作品が発表されるほどの優秀作品なのか。さっぱりわからなかったので、何人もの同僚の先生にも見せたがみんな「これが優秀作品?」と驚く人ばかり。

評語も型どおりの評語で、ちゃんと内容を見ているのかなと思った。

このコンテストは有料なので、さらに不信感がつのる。たくさん応募作を集めて、読まずに適当に抜き出して入賞作としていることもありうるんじゃないか。

もう来年からはこのコンテストをこちらから学生に勧めなることはやめようと思った。

2023/03/14

ビザ発給再開らしい

 今日の朝入った連絡によると、明日からあらゆる種類のビザが再開されるらしいです。

詳しくはわからないけど、「あらゆる」というから観光も含むのかな。


2023/03/11

念珠を買った

 昨年の夏、仏学院の教務の法師からなぜか突然に念珠をもらった。

普段はアクセサリーとして腕にかけてもいいということだった。中国ではその手のものを普段から腕につけている人は多いが、日本でその大きすぎる念珠を腕につけていると、何か特殊な宗教をやっている人のように見えるような気がした。そこで、自分で控えめなものを購入しようと思い、タオバオで水晶か瑪瑙のを物色していたが、最終的には銀製のものを買った。

銀製の念珠は日本ではあまり見ないが、見た感じがアクセサリーらしくていいと思った。球の大きさも控えめな大きさにした。しかし、届いてみたら意外とよく光る。これは夏のアクセサリー?

最近、ずっと使っていた時計のベルトが壊れたので、いまは腕にシャオミの歩数などいろいろ計測できる電子ウォッチをつけている。それだと何となく見た目がつまらないので、もう一方の手に念珠をつけてみることにした。結構めだつ。しかし、中国ではもっとめだつものをつけている人もいるあるから、いいのじゃないかとも思う。



2023/03/09

むかしの日本もそうだった

 学校が始まったら、何かと急に忙しくなった。

通勤バスの中で少しずつ「どくろ杯」を読んでいる。

この本の中に出てくる戦前の日本は、知り合いだの、親戚だのの家に転がり込んで居候したりすることが当たり前だったようである。必ずしも金持ちで余裕がある人の家に転がりこむわけではなく、子どもがたくさんいる家や新婚の妹の家などでも転がり込むのである。むかしの日本は文学好きの素封家などがこうした文士を支えたりすることもあったようだ。著者は詩人という浮草稼業であるせいか、その日ぐらしで、ツケを踏み倒して夜逃げしたりもするのである。むかしの日本は、貧しかったのかもしれないが、そういう意味では今ほど世知辛い考え方はしなかったようだ。

いよいよ妻をつれて上海に行くところまで読んだが、その時も途中までの旅費しかなく、その後は上海でエロ本を書いてガリ版で刷って売りさばいたりして糊口をしのいでいく。内山書店の内山完造などは、そうした危なっかしい文士たちを支えたりもしてなかなか太っ腹な人なのである。内山完造が上海で書店を営んで成功した理由もこの本を読んでわかった。

とにかく、この本に出てくる1920年代の後半くらいの上海は、怖くておもしろい。

2023/03/07

もやもやしたこと

 ねいさんがリンクしている小町を読んだ。

この人ってこの義母とろくでなし義弟が来る前も、きっと家事の大部分を一人でやってきたような気がする。外でも管理職になるくらいだから何でもテキパキやってきたのかな。

自分の夫や子ども、百歩譲って義母までだったら、自分が面倒見てやってもいいかとおもっていたところに図々しい義弟が来て、堪忍袋の緒が切れた。

もともと七十代後半で家事もやらない同居の義母が来たあたりでわたしだったらキレそうだ。

こういうのを見ていると、なぜ家でも外でもずっと働きづめの女性がいるのに、みんな同じ屋根の下でのんびり気ままに雑用を押し付けて生きていられるのかと思う。

しかし、そこは田嶋陽子女史が言っていたように女というのは身分なのだからそう扱って当たり前という考えがあるんだろう。

洗濯なんかしてやらなければいいのに。食事なんか自分たちだけ食べて知らないふりをしていればいいのに。何か言われたら、「居候はでていけ」と言ってやればいいのに。

それができたら、義母も義弟も居心地悪くてとっくに出て行ったかも。

〇以前、Twitterで、こういう書き込みを見た。

「ゼミのお茶くみを女子だけがするのが不公平だから気が付いた人がやることにしようと言ったら、男子は誰も『気が付かない』ので、結局、お茶くみは依然として女子だけでやった」

まず、ゼミでお茶出しがあるのが、不思議。普通、ゼミってお茶入れが必要なんですか。

それに、なぜ男子がやらなければ女子がやるのか。「飲みたい人が自分で入れることにしましょう」と言って、やらなければいいのに。

女子だけの大学生活を送り、気が利かない女に育ったわたしはこれを読んでもやもやした。

なぜみんなそんなに「いい子」なんだろうね。

2023/03/06

急に金子光晴読み始めた

昨日、春月ねいさんのところにあのコメントをしてから、

急に金子光晴を思い出して、「どくろ杯」を買って読み始めた。

こんな内容だっけ?と思った。この本はもしかしたら読んでいなかったのだっけ。

流されるように生きて、貧困の中で妻が出産するあたりまで、学校に行く往復のバスの中で読んだ。これから二人は1930年ごろの上海に渡って放浪するらしい。

そのあたりのことについては興味があるのだが、そこまでのダラダラとした若いあてどもない生活の部分に少し飽きてきた。

彼の妻は、わたしの母校の出身らしいので、当時の学生寮に住んでいたり、中退したりするくだりは面白かった。ずいぶん奔放な人だったようだ。

今日はもう帰宅したので、日曜日も仕事をした分、家で読書することにする。

2023/03/04

中国で使えなくてよかった

 SNSで「ChatGPT」の話題を読んだ。

いくつかのキーワードを入力すれば、そのテーマでさまざまな文章を作成してくれるらしい。

普通の話し言葉で文章の要求を書いても、それに従った文章ができる。読んでみると、かなり普通に通用しそうな文章だ。

さっそくサイトに登録してみようと思ったが、中国の電話番号では登録できなかった。まだ中国ではサービスが提供されていないようだ。残念だったが、その一方でほっとした。

これを中国で使えたら、学生たちの中にはかならずこれで作文をしてくる子がでてくるだろう。

いままででも、「翻訳ソフトを使ったのかも」と思うことがあったが、ChatGPTなら、文章の内容自体を考えなくてもいい。

しかし、今のところは安心だが、翻訳ソフトも急速に進化しているし、こういうものもいずれ中国でも使われるようになるだろう。そうなったら、語学教育自体オワコンかもしれない。

2023/03/03

途中から歩いて帰ってきた

 今日は午前中はお寺で授業。

今日は平日なのに、春めいてきたせいか、付近は人が多く、昼頃のバスにもたくさん人が乗っていた。バスが混んでいたので、途中で降りて地下鉄の駅まで歩くことにした。

            ↑今日の白堤


湖の畔を歩いて行くと、「蒋経国旧居」がある。ここはつい最近までなんとその建物がマクドナルドとして利用されていたのだが、今日、通りがかりに見てみたら、マクドナルドではなくなっていた。

              ↑蒋経国旧居。いまは閉鎖されていて入れない。


その後、北宋時代に建設され、1985年に再建されたという「望湖楼」の前を通った。ここも最近までは茶楼として利用されていたようだが、閉鎖されていた。



またずっといくと、「沙孟海旧居」がある。わたしは知らなかったが、この人は書家・篆刻家で、西泠印社の社長を務めたこともあるそうだ。中に入ると、二階は閉鎖されているが、いくつかの部屋を見ることができる。裏方には彼の書の展示館があるが、すべてレプリカですと書かれていた。知らない人でも、こういう旧居などで昔の調度が置かれた部屋などを覗き見るのはいつも楽しい。






その後、地下鉄に乗り、家の近くで買物して帰宅した。


2023/03/02

スマホケースをまた壊した

 一月に購入した強力防摔と書いてあった強化ガラスのスマホケースが一か月足らずでヒビだらけになり、その後、新しく購入した強力防摔スマホケースも、今日壊れた。

なぜ、こんなに壊れるんだろう。教室で学生が使っているスマホを見ると、みんな買った時についてくるような薄っぺらいスマホケースを使っている。
女子学生の一人に聞いたら、「強化ガラスはガラスだから割れる。シリコン製のなら大丈夫」と言われた。シリコン製でもチャチなのはダメそうに見えるんだが。
手帳型のを使っていた時には一度も壊さなかったが、あれは何となくいちいち開いて使うのがめんどうくさい。

とりあえず、いまのスマホの三つ目のケースは厚そうなシリコンのを購入してみた。
こんどは大丈夫かな。

2023/03/01

旅行したーい、旅行した―い!

 旅行したいとみなさんが書いてらっしゃいますが、わたしも旅行したい。

この休み中は身体が回復してからずいぶんふらふら遊び歩いたが、もっといろいろなところに遊びに行きたい。

遠くの知らない場所でなくてもいい。東京で大学にいって、その後、働いていたのに、東京でも行こうと思って行っていないところがいくつもある。

将門の首塚、見てみたーい。

ニコライ堂の中、見てみたーい。何度か行ったが、いつも結婚式とか何かあって入れない。

浜離宮見てみたーい。何度も近くを通ったことがあるのに、入ったことがない。

息子が働いているビルのちょっとお高そうなレストランで食事したーい。

母校の大学はどんなになったかな。意外と変わっていないかな。

他にも調べればいろいろありそう。


〇 わたしの故郷も観光による町おこしをねらって観光地っぽくなったらしい。

知らないうちに「カレーの町」にもなっていた。

その「カレー」を初めてレストランで食べたのは、つい3~4年前だ。

フェリーの軍港巡りも観光の目玉らしいが、わたしはその看板を何度もみたことがあるのに、一度も軍港巡りのフェリーに乗ったことがない。その近くのショッピングセンターも何か違う名前になったらしいが、それから行ったことがない。

むかしからあった戦艦三笠も「坂の上の雲」がテレビドラマになったころにすっかりきれいに塗りなおされて、わたしが子どもの頃とは違って、すっかり明るい観光スポットになったようだ。わたしが子どものころは子どもは入館料40円で、日露戦争に参加したという人が語り部として中の講堂で話しをしたりしていたが、いまはどんな感じになったんだろうな。

あとはただの空き地のようだったところが、何とか公園として整備されて季節の花などが見られるらしい。(花、苦手だけど)


〇そのあたりから、ゆっくり見てみたらいいのではないかと思うのだが、

実家に帰ると、特にどこにも行かないで、母と世間話をして、ごろごろしてすごしてしまう。

みなさんもそんな感じ?