2025/05/31

日本の姉妹「お母さんが一緒」

 試験問題を作成しようと思ったが、半分くらいやって後は明日やることにした。

天気のせいか、やけに疲れる。

昼頃、LINEで妹から連絡があった。結局は行くことにした夏休みの旅行についての相談だった。そのときに何となく話の流れで「お母さんが一緒」という映画がおもしろいと妹がいうので、アマゾンで見てみた。三姉妹が母親の誕生祝いのために温泉旅行に行くストーリー。


人によってはおもしろいと思うのかもしれないが、10分くらい見てもううんざりした。

しかし、課金したから我慢して最後まで見た。

三人姉妹が終始、ピリピリとした雰囲気の中で不愉快な言葉を投げかけあう。

妹とわたしも何等かの拍子に理性を失って、腹の中にあるうっぷんを晴らしあったら、あんな感じになりそうだ。それなのに妹はあれをおもしろいと思ったのだろうか。

とにかくすべてに関して文句ばかり言う長女の強烈な狂いっぷりが耐えられない。

そして、その長女に巻き込まれて、せっかく行った旅行で、気持ちがいい温泉もおいしい料理もそっちのけで姉妹三人が大喧嘩をして、ひたすらいたたまれないような時間が流れていく。

姉妹がお互いに感じている劣等感と嫉妬。

結局、その元凶は母なのだ。長女の性格の悪さは母に似たのであり、不遇感は母がもたらしたのである。

大喧嘩の翌朝、次女がパワースポットの水をペットボトルに汲んでくる。

それを飲ませると、何をしても喜ばなかった母が喜び、大喧嘩をした三姉妹もいい気分になってあっさりと仲直りをする。

この映画では、旅行の主役であるはずの母はほとんど画面に現れないが、この三姉妹にずっと影響を与え続けている。

母というものは、そういうものかもしれない。

わたしの母もなくなり、もう影も形もないが、兄妹の間にわだかまりを残しつづけている。

しかし、わたしたちの現実には「パワースポットの水」はない。

兄は、これからはいとこたちも交えて時々食事会などをして親交を深めて行こうとLINEで書いてきたが、わたしも妹もとてもそんな気にはならず、ひそかにfade-outしようと思っているのである。もういない母がわたしたちの間に残した何かのせいで。



2025/05/30

六姉妹その3

今日は昼頃に学校を出て帰宅。

試験の準備をしようかとおもっていたのだが、なんだか疲れて寝てしまう。

二週間前にひいた風邪がすっきりと抜けなくて喉の調子がずっと悪い。

夕方、起きて少し「六姉妹」を見る。

貧乏な男性と結婚した三女は、夫が万元戸となって裕福な生活をするようになる。

しかし、結婚に反対した家族との間はまだギクシャクしている。

大学を卒業した四女は密かに思いを寄せていた秋芳の弟の秋林が別の女性と結婚することを知り、ずっとふさぎ込んでいる。早く誰かと結婚させようとする親の元を離れ、一人暮らしを始め、同じアパートに引っ越してきた男性と恋が始まりそうな予感。

五女は何家の仇敵である湯家の次男とダンスの縁で付き合い始め、ひそかに同居を始めた。

六女も家族の縁故で店員の仕事に就く。

 〇夕方になると、海外出張から帰ってきた娘から微信で連絡があった。

行くまではプレッシャーを感じていたようだが、無事に仕事を終えて帰ってきたようだ。

帰国して緊張がとけたのか、いろいろな土産話を次から次へと。

それにしても、私が若い頃に比べたら、今の職場は女性でも次々にチャンスが与えられるようになったものだ。私たちの世代がしたような悔しい思いを娘がしなくて済むようになったのなら、本当にうれしい。

2025/05/29

六姊妹 つづき

 「六姉妹」。

何家の長女の家麗は軍人と結婚し、湯家の長男の為民は家麗の友人の秋芳と結婚する。

為民は秋芳と結婚した後も家麗を忘れられず、秋芳を置いて他の土地に仕事に行き、片足を失う。それでも為民を愛し続ける秋芳に為民は心を動かされて、秋芳と相思相愛になる。

その後、次女と三女も結婚。その間に父は出張先で事故死する。

三女の結婚相手は貧乏で子だくさんの家庭の出で、何家の祖母も母も反対するが、三女は結婚前にみごもり、そのまま相手と同居することになる。

四女は大学進学で親元を離れ、五女は父がいた会社に就職する。そういえば、親が退職した後に、その会社に子どもが就職できるという謎の決まりが以前の中国にはあった。四女と五女はどちらも父がいた会社に就職したがったが、四女のほうが優秀だったので、家族に大学進学を促されてしぶしぶ父が働いていた会社での職を五女に譲って大学に進む。

昨日見たのは、ここまで。


よくある家族の歴史なのだろうが、年配の中国人にとっては「そういえば、あんなこともあった、こんなこともあった」と過去の懐かしい場面を追体験できるドラマなのだろう。

それにしても、何家が三女の結婚相手が「10人兄弟で貧しい家庭の出身」だからというので、結婚に反対するのは、意外だった。何家もそんなに裕福ではないし、六人姉妹なのだから、同じようなものなのではないだろうか。


2025/05/28

「六姊妹」

 なんだかんだとずっと「忙しい、忙しい」と思っているうちに

いつの間にか蓮の花の季節がやってきた。霊隠寺のあたりではアジサイも見ごろのようだ。

しかし、こうした花が咲くとこの辺りは急にすごしにくくなる。

               学校の池の蓮の花

いろいろな仕事の合間に「六姊妹」というドラマを見始めた。YOUTUBEでも見られる。

ストーリーは1960年代の初めから始まる。
何家と湯家という二つの家庭があり、両家は上の世代のころからいがみあっている。特に、湯家は夫婦そろって何家を陥れようとしたり、女児しかいない何家を見下したりしている。
こうした中、成長した何家の長女の家麗と湯家の長男の為民は淡い恋心を抱くようになるが、当然、双方の親たちはこの二人を引き離そうとする。

昨日は、湯家の母親の手回しで家麗の友人の女性と為民の結婚話が進むところまで見た。

「金婚」など以前のドラマと何となく似たような雰囲気で特に新鮮味もないが、なんとなくダラダラと見続けられそうなので、当面はこれを見ようと思う。


2025/05/24

湖州二日目

 ホテルは庭園式のホテルだと聞いていたが、ついてみたらイメージと違った。

敷地の中に二階建てくらいの低層の建物がいくつかあり、その中に客室がある。

部屋はいままで泊ったどのホテルよりも広かったし、中国のホテルにはなかなかないバスタブもあった。

翌日はホテルで朝食をとって9時ごろに出発。この日は南浔古镇だけを見ればいい。水上バスに乗るのがいいとネットには書かれていたが、日曜日は人が多すぎるので水上バスはパス。

ネットで見つけたこの地図の通り南から北へと歩くことにした。

まず小蓮庄から。蓮の池があってその周りが庭園になっている。いまはまだ蓮の花の時期ではないので、緑の中をぶらりと。


次は張石銘旧宅。この大邸宅がいちばんの見どころらしい。ここだけ各所の説明に日本語訳がついていた。張石銘はこの地の豪商で孫文に資金提供したとのこと。



               敷地内にはこんな洋館も。
              宋四史斎の「史記」「漢書」「後漢書」「三国志」の版木。
           台所でさえ豪華。

       
                ↑途中でワンタンをかきこんで昼食
                 ↑宜園



             ↑百間楼
             江南にありがちな風景だけど、やはり美しかった。
ここからタクシーで高鐵の駅へ。3時の列車で杭州へ。
湖州の旅はとてもよかった。学校に「とてもよかった。ただ、交通などの面で初心者にはハードルが高い」と報告。

〇そうそう。道観もあった。一日目の夜に見た。初めて見たのでめずらしかった。





2025/05/19

湖州一日目

 湖州に行ってからもう一週間がたった。

今回の湖州行きは他学科からの依頼で、湖州に日本人旅行者を呼び込むために何が必要かを見てきてほしいというもの。もう一人の日本人の先生と二人で行った。

一日目はまず月亮広場。


              ↑太湖のほとりのこのホテルが有名らしい。


             とても美しくて楽しい無形文化財館があったが、
             私たちのほかは誰も見る人はいなかった。

かんたんな食事をして、タクシーに乗って、大唐貢茶院へ。
唐代に製茶場があったところらしい。
中には陸羽閣、売店、茶屋などがあるが、何かの収録をしているらしく昔風の衣装を着た若い人たちがゴチャゴチャたくさんいて、お茶を飲む場所にはその人たちの荷物がたくさんおいてあり、どこで何をしたらいいのやらよくわからない場所だった。結局、お茶も飲まなかった。行った日が悪かったのだろう。普段はそこそこ上海からの旅行客が多いのだとタクシーの運転手が言っていた。敷地は緑が多くて広いから都会の喧騒を離れて散策するのにいいのかもしれない。

             ↑中心にある陸羽閣

              ↑茶聖陸羽の像。 ハンサムね。





そこから延々とタクシーに乗って、南浔へ。
夜の古鎮をぶらついて、双交面という肉と魚が入った麺を食べた。このあたりの名物らしい。

    

              ↑夜の古鎮



2025/05/18

めずらしく体調を崩す

 忙しいので、土日にいくつかの仕事をすまそうと思っていたが、

土曜日の昼過ぎから発熱。わたしにしては珍しく38度を超えた。

寒気がするし、頭痛もしたので、そのままベッドですごした。

今朝、起きると熱は37度まで下がっていた。時々咳がでるし、鼻も詰まっている。

夕方、通販で購入したものを取りに行き、その後はまた寝ていた。

しかし、今日中にやらなければならないこともあるので、結局は夜になってすこし仕事。

2025/05/17

やっと週末

 やっと週末。

何とか切り抜けたが、昨日、学校から帰るときに翻訳のチェックを頼まれた。

土日は作文コンテストの指導もある。

先週の出張の報告はまだしていない。来週のいつかやる予定だが、そんな時間があるのだろうか。


2025/05/12

ふらふら

先週は会議だの、卒業写真撮影だの、いろいろあって、土日は湖州に行き、

今日は午前は大学で、午後は寺で授業。全部で8コマ。

天気もよかったので、帰りは人が多すぎて、渋滞。本当に疲れた。

湖州のこともブログに書きたいが、気力なし。

今日これからと明日一日で、コンテストに出す学生の作文も直さないといけないし、

授業の作文も直さないといけない。それにPPTも。

あまり体調を崩さない私だけど、何だか頭が痛くなってきた。もう寝たほうがいいかな。 

2025/05/06

いやな雰囲気

 昨日は普通に授業をしていて、みんな楽しそうだったのだけれど、途中で法師がやってきていろいろと授業への要望を出してきた。「はいはい」と言って聞いていたが、彼女が去って行ったあと、なぜだかみんながピリついてぎくしゃくした雰囲気になり、低調な感じで終わった。

あれは何だったのだろう。あとから「学生たちの折り合いが悪いので、授業の編成をかえる」というような連絡がきた。どういう事情かよくわからないが、普通は学生のそんな私情なんかいちいち取り合わないものじゃないだろうか。

ああいう修練の場の雰囲気や人間関係が普通の学校よりも悪いのは何故なんだろうといつも思う。

2025/05/05

映画『独一无二』

 昨日はまたイオンモールで映画を見た。今日は昼から寺で授業。


映画は『独一無二』。「唯一無二」というような意味。

主人公の女の子は高校生。親元を離れて音楽大学に進みたいと思っている。

家には古いキーボードしかないが、音楽教師とクラスメートのピアノが上手な男の子がサポートしてくれている。

しかし、彼女の家は彼女以外の家族、つまり両親と兄が聴覚障碍者だ。両親は小さなレストランを経営し、兄はハンドバッグなどを作る職人をしている。健常者の彼女がいないとレストランは何かと困るし、そのうえ、父の病院通いにもついていかないといけない。

さらに叔父(父の弟)が、祖父から相続した店の二分の一は自分のものだから、店を売って金をよこせと言ってきて、裁判になる。

実は祖父も聴覚障碍者で、健常者の叔父もその家を支えてきたのだが、耐えきれなくなって若い頃に家を出たのだった。それに、祖父は死ぬときに叔父に不利な遺言を残したので、叔父は一家にたいして反感を抱いている。

両親や兄は人柄はいいが、やはり娘に家族をささえてもらいたいと思っている。

夢を断念するか、家を支えるか、主人公の心は揺れ、いったんは家を出ることをあきらめようとする。

しかし、その後、学校の学芸会のようなステージで家族を思う歌を手話をまじえて歌い、

それを聞いた家族は娘が家を離れていくことを受け入れるようになり、娘はついに北京へと旅立っていく。

ここで、でもだって、この家は健常者の娘がいなくなったら、立ち行かなくなるんじゃないの?と思ったが、祖父が残したビデオを見て心をいれかえた叔父が家を訪ねてきて、彼が今後はこの家族をサポートするのだろうかと思わせるところで終わる。


途中で、「また女の子が犠牲になる感動物語か?」と思ったが、そうならなくてよかった。


〇先日タオバオで買った靴がわたしが受け取る前に行方不明に。それをどうしたらいいかいろいろやっているうちに時間を無駄にしてしまった。受け取っていないのに、システムの上では受け取ったことになっている。連絡してみたが、やはりわたしが受け取っているという確認をしたなどという連絡が来たので、返金手続きをしている。相手が認めれば返金されるのだが、どうなるだろう。

〇寺の授業もどうなるだろう。わたしは気が付いていなかったが、学生が仲間割れしているらしい。そんなのかまわずに授業をすればいいと思うのだが、「仲間割れをしているので、授業を別々にします」というような連絡がきた。何なんだろうな。

2025/05/04

映画『水餃皇后』

 午前中に卒論の修正の残りを修正し、提出された分の宿題を採点した。

冷蔵庫にろくに食べるものがなくなったので、イオンモールに出かけて行った。

いつものように映画を見て、サイゼリアで食事をして、イオンで買い物して帰宅。

映画は『水餃皇后』。このGWの目玉らしいが、昼過ぎの映画館にはそんなに人が入っていなかった。

中国のスーパーで黄色い袋にはいった「港仔码头」というブランドの冷凍餃子やワンタンをよく見る。香港の底辺で辛酸をなめ、その冷凍食品会社を興した女性の一代記。

台詞の半分以上は広東語で普通話の字幕がでるので、見ていて疲れるが、ストーリー自体はわかりやすく感動的。

最初のほうの成り行きがよくわからないのだが、なんらかの事情で夫と別々に生活していた主人公の女性は娘ふたりをつれて山東省の実家からタイに住む夫(たぶん中国人)のもとにいくことになる。途中の香港で夫や姑と再会をはたすが、そこで夫がタイで二人目の妻を迎え、その妻が男の子を生んだのだと告げられ、「女の子しか生まない役立たずのあなたは妾になるのよ」と姑に言われる。

彼女は夫と別れることを決意するが、山東省に住む母を悲しませることはできないと、その事実を告げずに香港で娘二人を養うために掃除や皿洗いの仕事をし、最後には食品会社の社長になりあがる。

濃厚な人生。イオンに行ったら、そこにも見慣れた「港仔码头」の水餃子があったが、餃子を食べたい気分ではないのでうどんなどを買って帰宅。

今少しずつエイミ・タンの『接骨師の娘』を読んでいる。最初のほうで、主人公と夫がであって「意識高い系」の会話をするあたりがつまらなくてなかなか読み進まない。彼女のほかの小説と同じようにその部分が終わって、母の世代の過去の物語になるとおもしろくなるのだと思うのだが。とにかくいつになるかわからないけれど、それを読み終わったら、『水餃皇后』の原作を読んでみようかと思う。

2025/05/02

 

これですね。この最後の部分が絵になっているんですね。
にわかに湖上に雲が飛び、
いつの間にやら船の中では雨が衣を濡らし、
折り取った蓮の花のことはすっかり忘れ、
むなしくその葉を頭にかぶって帰る。
というような意味でしょうか。
前半は難しくてわからない。


労働だけがある

 昨日はだらだら休みながら家で学生の卒論の修正。

たぶん今日もそう。それが終わったら、宿題を見たり、PPTを作ったりしなければならないから、GWは仕事で終わりそう。どうせ外に行ってもこのあたりの繁華街や観光地は人でごった返しているのだろう。

中国人の先生は「この学校には労働節はなくて、労働だけがある」と言っていたけど、まさにそんな感じ。


〇コパさんのおっしゃるように、生前に母が近くにいれば後から悲しい気持ちになりそうだ。わたしの場合、コロナの頃からあまり会うこともなかったし、このまま母の記憶は薄れていくのかもしれない。

〇坊さんからもらったお茶の缶に「正山小種」と書いてある。それがお茶の名前だった。

紅茶の一種のようだが、今一つよくわからない味。