今日は朝9時40分まで授業。そのあと、速攻で税務局に行くつもりだった。
税務局は今住んでいるアパートからは近いが、学校からは遠い。
同じ学校の日本人の先生が最近、税務局に行ったらしいので、話しを聞いたところ、
「中国人は違うみたいだけど、外国人は入口のカウンターのおにいさんにパスポートをわたせば全部やってくれる。その人がスマホのアプリをダウンロードしてくれるので、次からは税務局に行かなくても必要な証明書はそこからダウンロードできる」と教えてくれた。
役所関係は日本の税務署も苦手だが、案外簡単かも?と思った。
授業がおわってさっさとテキストなどを片付けて教室をでようとすると、そういう急いでいる時に限って、授業を受けていた男の子がやってきて、日本語と中国語のちゃんぽんで、「先生はボクのことをオタクだと思っているみたいだけど、誤解です。ボクは外交的で彼女だっているし、オタクじゃないんだ」などと言ってくる。中国では日本語のオタクということばが「御宅族」と訳されて、「アニメやゲームをするために家にこもっているヤツ」だと誤って理解されている。
そこで、わたしは「日本語のオタクは別に家に引きこもっているひとのことではなくて、大衆文化の熱心な愛好家のことをいうのだ。もともと日本語のオタクは『あなた』という意味で、家に閉じこもっている人のことではない」とこれもまた日本語と中国語のちゃんぽんで答える。忙しい時にかぎってこういうことで引き留められるものなのだ。
速足で校門にむかっていると、今度は四年生の女の子に会う。顔は覚えているが名前は失念。
その子が遠くからわざわざ寄ってきて、「わたしね、大学院を受けるので外に引っ越したんですよ…」とまた長い話を…。
そうこうしてやっとバスにのって税務局へ。
学校の日本人の先生に聞いた通りに、入口のカウンターにいた女性に「納税記録がほしいんですが」と言ったが、うるさそうに奥の部屋を指さすばかりなので、そこに行ってみたが、窓口がずらりとならんで人が行ったり来たりしているだけで、何の説明書きもない。
入口に戻ってきて、左右を見まわしてみると、反対側にもうひとつカウンターがある。そこにいって、同じことを言ってみたら、「二階にあるパソコンで自分で印刷しろ」と言う。「アカウントがありません」とか「初めて来たんです」とか「わたし外国人なので、どうしたらいいかわかりません」とか、いろいろ言っていたら、そのうち、他の男の人がでてきて、黙ってわたしのパスポートを受け取ると、納税記録を印刷してくれた。
スマホアプリのことも聞かなければならないと思って、あわてて「スマホアプリは?」と聞くと、早口でなんとかかんとかというアプリの名前を教えてくれたが、よく聞き取れないので、紙に書いてもらった。家に帰ってダウンロードしてみたら、ちゃんと自分の納税記録を見ることができた。次にもしまた必要になったら、自分で印刷するだけでよい。
はい、これで終了。何事も人に言われた通りにならない場合もあるので注意が必要だ。中国の場合、親切な人もいるし、とりつくしまもない感じの人もいる。今日あたった人は中間くらい?でも、なんとか終わってよかった。あとは一二週間後に学校から書類をもらったら公安局へ。