あと一週間で中国に戻ります。
娘がA県から帰省しました。今年は祖父母の家にはコロナを感染させるといけないから、いかないことになりました。この一週間の帰省の間に、娘は友だちの結婚披露宴に行ったり、観劇したりともりだくさんの計画があるらしいが、私が感染すると中国にもどれなくなるので、くれぐれも気をつけてねと言ってある。しかし、若い子たちにとってはもうコロナは過去のものになりつつあるらしい。
〇近所のビデオ屋のガチャポンで電動のおもちゃを買ったが、帰宅してみるとスイッチを入れても動かない。たぶん、初期不良。それに、ドアノブに引っ掛けて、ブレスレットの丸環が開いて壊れてしまった。
朝、娘を送りだしてから、この二つをもって大汗をかいてでかけていった。
駅ビルに入っている時計やアクセサリーの修理をしている店にもっていくと、「銀製は18Kよりも修理代が高いし、これはブランドものだから、この店では直せないかもしれない。ここから本社に修理に出して職人さんに直してもらうと5000円以上かかる」と言われた。直さなければもう使えないが、古いブレスレットに5000円出すのももったいないので、迷っていると、「わたしが直せるかどうかやってみるから、とりあえずおいていって」と言われ、安く直せるなら直してもらうことにした。
その後、ガチャポンをもってビデオ屋へ。
いい年をして、ガチャポンの不良品を交換してもらうのは恥ずかしかったが、400円のだし。400円を返してもらったが、もう一度やってみようとは思えなかったので、そのまま帰宅すると、「ブレスレット直りました」との連絡。結局、1000円(+税)で直った。よかった。
こういうちょっとしたことで、半日が消えた。しかし、どっちにしろ、とりあえず今やることがあるわけでもないから。この年になると、一年があっというまに過ぎ、一日一日を大切にしたいと思うが、生活ってこういうふうになんだかよくわからないことで過ぎていくのである。
〇ビデオ屋の店員は、よく見ると、息子が中学生の時の同級生のお母さんだった。名札をつけていたのでわかった。
あまり親しくしていたわけでもないし、こちらは帽子、メガネ、マスクを身につけていたので、向こうは気が付かなかっただろう。
みんなえらいわね。朝からてきぱき働いて。朝から、いい年をしてガチャポン交換に行ったわたしはなんだか恥ずかしかった。
日本は生きているかぎり働かなければならない社会になったのだというが、わたしはもうなんだか疲れ果てた。ひと様からいろいろなことで、恵まれていると思われているわたし。それなのに、嗚呼。
〇こういう鬱っぽいわたしは、どうしたらいいのだろうか。
コパさんのブログを見て思い出した。そうだ。般若心経!?
わたしは仏学院で、中国の若いお坊様方に、般若心経の日本語の読み方を何ヵ月も教えていたのだった。授業の最初にまず般若心経。毎回繰り返し。
そうして、お坊様方は般若心経の日本語の読み方を覚えたが、わたしは一句も覚えなかったのである。しかし、少しずつ覚えてみたらどう?そんなに、何はともあれ般若心経と言われる般若心経について、どうせ暇なら、ちょっとだけ勉強してみたらどう?と思った。
やるかどうかわからないけど。