2024/11/29

「半生縁」

 昨日は午前は寺で授業。

午後からは学校で二年生と三年生のイベントがあった。

このイベントは主に私が担当したが、たいした準備はしなくてすんだ。

大教室にまず二年生の学生を集めて絵馬を作り、それが終わったら、三年生全員で注連縄の正月飾りを作る。

こういうことは放って置いても、上手に作れる子が何人もいる。もちろん、苦手らしく最後までたいしたことができない子もいる。日本らしいお正月のデザインで作ろうといったのに、クリスマスの絵を描いたり、まったく正月とは関係ない絵を描いたりする子もいた。ある程度自由に描いたほうが楽しめるので、あまり口出しはしなかった。

注連縄はピンクと緑と青の三色を購入して、それぞれの学生に好きな色を選ばせた。

注文して届いた時に、青がほとんどグレーのような色だったので、女の子が多いことだし、ピンク色のをもっと多く注文したほうがよかったのではないかと思ったが、実際には女の子の中でもその色を選ぶ子が多かった。男の子でピンクを選んだ子も意外と多く、どの色も最後に少しずつ余ったから、欲しい色の注連縄が手に入らなかった子はいなかったようだった。

午後いっぱいかかって、最後に学生が帰り、片付けをして帰宅するころにはクタクタになったが、後からウィチャットの朋友圏を見てみると、うれしそうに今日作ったものの写真を公開している子が何人もいた。楽しんでもらえてよかった。

〇このところ、余華などの短い小説しか読んでいなかったが、一昨日から少しずつ張愛玲の「半生縁」を読み始めた。「半生縁」とは造語らしいが、「一生の縁ではない、半生の縁」つまり「添い遂げられない縁」のことだろう。YOUTUBEで映画を見たのが、読むきっかけになった。姉と妹それぞれの胸を刺すような残酷な人生の物語である。こんな残酷なストーリーを紡ぎだせるとはさすが張愛玲。

2024/11/27

スピコン指導、詰む

 今日は昼から学校に行ってあれこれ片づけもの。

その後、3時からスピコン指導。もう残すところ10日ほど。本来なら追い込みの時期だ。

前回は月曜日だった。コンテストはテーマスピーチとその場で質問に答える即興スピーチの二部に分かれている。ある先生から「ことわざについての勉強は必須です」と言われたので、まずことわざの表を見ながら、知っていることわざをチェックしたりした。

その後、テーマスピーチの練習。しかし、この時点で今になってもちゃんと暗唱ができていなかった。「明日までにきちんと暗唱できるように」というと、「明日はA先生の宿題をしなければならないから来られない」という。そこで次は水曜日に練習ということになった。


そして、今日がその水曜日。ところが学生は「前回から少しも練習しなかった。今日もテーマスピーチの暗唱ができない。月曜日よりも忘れてしまった」と。

わたしが「だったら明後日までにはきちんと覚えられるの?」というと、「明日はある科目の中間テストがある。土曜日はN1(日本語検定)のテスト。来週は標準語テスト。それにA先生の補講もある。だから、今週はもう練習できないし、来週も毎日は練習できない」という答え


何もしないで一日の練習を終わらせるわけにもいかないので、発音矯正のために原稿を見ながら音読してもらったところ、泣き出してしまった。

「どうしたの?気分が悪いの?それとも心の問題?」と聞くと、何でもないと。

「体調が悪いのは知っている。負担が大きすぎるなら、来年もチャンスはあるし、今回は無理しないでいいから。棄権してもいいよ」というと、「学校に迷惑がかかるでしょう?」という。「主任の先生とも話したけど、身体が第一だから、誰も無理に出てほしいと言わないから大丈夫だよ」とわたしがいうと、「大丈夫。薬を飲めば症状は抑えられるし、ステージに立っても緊張しないから。せっかくのチャンスだから出たい。来週中には暗記をする」と。


本当は、暗記をするというのは第一ステップで、そこから感情をこめたり、手ぶりをくわえたりの練習もしなければならない。だけど、そういうことは考えていないようだし、実際に時間もないだろう。第二部の即興スピーチは捨てるしかない。こんなで二日間のきついスケジュールで、二回もステージにあがるコンテストに出られるのだろうか。ステージの上で立ち往生して泣いたりすることにならないのだろうか。本当はもう棄権したほうがいいのではないかと思ったが、本人が出るというのだから、とりあえずは練習は続行することになった。

日本語試験や中間試験も迫っているし、気力や体力はないし、でも、コンテストにも出たいし、もはや正常に取捨選択をする判断ができなくなって、泣いてしまったのだろう。

このままではあれもこれも成果を出せなくなってしまうので、とりあえず土曜日の日本語検定試験までは試験の勉強をして、そのあとスピーチ原稿の暗記をしましょうということになった。もう時間がないけれど、しかたがない。

後で、宿題や補講のことで名前がでたA先生に会ったので、この話をしたら、そんなに負担になる宿題ではないし、補講もずっと先のことだと言っていた。ただの口実にA先生が使われたのだろう。

2024/11/26

急に冬になった

 すっかり冬のようになった。

昨日は朝から晩まで学校で…。今日は2時前に帰宅。

春月ねいさんのブログを読んだが、めまいがした。

たとえば、狂人と理性が普通にある人が喧嘩をしたら、狂人が勝ってしまう。

その家政婦が狂人だとは言わないが、こういう人には普通の日本人は勝てない。

イライラが募るドラマを見ているときのように、読んでいるほうもイライラが募った。

とにかく日本に帰ってきたら、しっかりと休んでください。しょせん、相手は他人だし、ただの使用人なんだから、何とか叩き出せばいいわけだし。

2024/11/25

昨日と今日

 昨日は午前中はWi-Fiのとりつけ。

午後から学校へ行った。うちの大学とG大学の共同主催で日本語劇のコンテストがあったから。

G大学はいつもルールを無視しているのに、今年も特等賞をとった三チームのうち二チームがG大学のチームだった。そのうち一チームはどう考えてもたいして上手くなかったにもかかわらず。毎回もやもやする。

特等賞三チームのうち残りの一つをうちの大学がとり、特等賞はすべて主催大学が占めた。

こんなことをやっていると、そのうち「主催大学にしか特等賞が与えられないなら、他の大学は出ても無駄」と思われるようになるのではないかと思ってしまう。

むしろ、そう思われればいいのにとさえ思う。

それに、資金や資源が潤沢にある大学が高評価を得るのもいかがなものかと思った。


そして、今日は来月おこなわれるスピコンの指導。このスピコンもG大学主催である。

学生はニコニコして元気そうにやってきたが、まだ体調不良が続いていて、他の先生の話によれば検査の数値が以前よりも悪化しているとのことだ。

二日間をかけて行われるスピコンは負担が大きいのに、横暴なG大学は市内の大学には宿泊先を提供しない。同じ市内といっても、G大学からうちの大学までは二時間弱かかる。そのため、うちの大学の学生は一日目は午後11時すぎに帰宅し、二日目は朝6時過ぎに大学の寮を出発しなければならない。主催大学は自分たちの学生は校内で移動するだけだから、平気でこんなむちゃな日程にしてしまう。昨年文句を言ったら、「来年からどうにかする」と言っていたが、どうやら今年も同じ日程になるようだ。

主催者が配慮してくれないなら、うちの大学でなんとかできないかと言ってみたが、もはやこのコンテストはわたしに投げてしまったからか、誰も親身になってくれない。こういうところがいつもみんな薄情なのだ。(しかも、賞がとれても、名目上、中国人教師が指導教師になる。)

こういう状態で、今日もスピコンの練習をしたが、途中から学生の元気が目に見えてなくなってきたので、早めに切り上げた。「明日は時間がある?」と聞いたら、「明日は宿題があるから忙しい」という。通常なら、そういう時も、少し無理をしてでも練習をさせるが、なにしろ病気だし。コンテストまで後二週間を切った。こんなで無事にこのスピコンを終えられるのだろうか。

中国人の指導教師は知らん顔、わたし一人がやきもきしているのである。

2024/11/24

Wi-Fi

 今月の末でWi-Fiの課金が切れる。

私がここに来た時には北京の電話番号しかなかったので、義兄の名義でWi-Fiを設置してもらった。しかし、その後、義兄に料金をはらってもらっては申し訳ないので、夫に名義変更した。それで、Wi-Fiを引くのに使った電話番号は義兄のものなのに、夫の名義というややこしいことになってしまった。この数年、毎年料金を支払う時には、携帯電話会社から義兄にSMで連絡が行き、その後、夫が携帯電話の店に行って支払いをしていた。しかし、杭州の電話番号を使って設置したWi-Fiの料金は杭州でしか支払えない。しかし、このところずっと夫は杭州に来る暇もないので更新のための課金ができない。以前、私が代わりに夫の身分証明書のコピーをもって支払いに行ったが、本人でなければ支払えないと言われた。

そこで、一か月前からモバイルWi-Fiを買って試しに使ってみた。日本に一時帰国しているときもモバイルWi-Fiを使っていたので、それでも大丈夫かと思っていたのだが、つながらない時にはまったくつながらない。カスタマーサービスに連絡しても「混みあっているのでお待ちください」という返事が返ってくるだけ。

遊びにだけならそれでもいいのだが、学校はいつもギリギリになってから「すぐにやってください」という。そういう要求に応じるためにはつながったりつながらなかったりするWi-Fiではだめだ。

そこで、昨日はチャイナモバイルの店に行って自分名義でのWi-Fiの設置を申し込んできた。すぐに終わると思ったがなんだかんだと一時間かかった。しかし、かんたんに設置できるのだから、さっさと自分名義で設置すればよかったと思った。

しかし、その後、実際に取り付けの人からの電話が何を言っているかさっぱりわからなかったり、約束したと思った時間に取り付けの人がこなかったりで、少しバタバタした。

チャイナモバイルの営業所ではちゃんと話がわかるのに、どうしてこういう人の言うことはさっぱりわからないんだろう。この間、ハルビンに行った時にも、ホテルや観光施設の人のいうことはわかるのに、空港に送ってもらったタクシー運転手はさっぱり何を言っているかわからなかった。そういうことでちょっと自信をなくしたが、ともあれ、Wi-Fiは設置できたから、まあいいか。

2024/11/23

大きなお世話

 春月ねいさんも書いているけど、最近、あちこちのホテルでやっている夜中の果物のサービス。あれ本当に迷惑。特に私は果物食べないから。

それで思い出した似たような迷惑。

中国の学生のコンテストで、学生の発表が終わってから、結果発表までの間に大音響で学生に歌わせるの、やめてほしい。頭が痛くなる。

たいしてうまくないし、聞きたくもない。「ご堪能ください」とか言っているけど、「堪能」? 他人のカラオケ聞かされて喜ぶ人いないでしょう?ほんとに迷惑。

2024/11/22

免签

 今月30日から、日本人は中国にビザ免除でいけるようになった。しかも以前よりも長い30日間まで。

せっかく春月ねいさんがマルチをとったのに。

いずれにせよ、次は取らなくてもよくなりましたね。

そうは言っても、中国の状況を思うと、仕事や親族訪問以外で観光に来る人がそんなに増えるとは思えない。以前に比べて物価もそんなに安くないしね。

2024/11/20

気分さがる

 今日の午後から学校に行ってスピコン指導。

学生の体調不良が長引き、今日から始める。

他の先生の話によると、今回の代表は本当はスピコンにでたくないのだが、

選ばれてしまったから断り切れずにでるのだという。ほかの選に漏れた学生は選ばれなくて喜んでいたそう。

…わたしだって積極的に指導したいわけじゃない。もうだったらやめればいいのにと内心思っている。


さらに、わたしが担当している授業にでてくる学生のやる気のなさにも、うんざりしている。多くの学生が授業中に課題をやらず、あとからわたしがSNSで流す正解を一字一句のそままうつして自分がやった課題として提出してくる。

だったら、SNSで解答を流さなければいいかというと、そうではない。そこできちんと理解しないと次に進めないから、復習のために流している。でも、誰も復習していないかもね。

それ以外にも、体力検査の次の日に何人も休むのも何なのだ?と思ってしまう。

「体力検査で体調が悪くなったので休みます」と。他の学生に聞くとせいぜい1000m走ったりする程度らしいが、20歳前後の男の子がそれで翌日に授業に出られないってどういうこと?

2024/11/14

感謝するなら金をくれ(冗談)

 今日は午前中は寺へ。

授業のあと、感謝状をもらった。先月おこなわれた仏教フォーラムに貢献したからというもの。先月、急に「これをやってくれ」と言われてお坊さんたちが書いた日本語を直した。なぜ部外者のわたしが?と思ったけれど、断るのも気力を要するので引き受けた。つまり無料ね。

午後は学校でスピコンの指導のはずだった。しかし、やってきた学生は目が潤んで話もできず、意識朦朧としていてとても練習どころではない様子。中国人の先生が車で病院に連れて行った。もう一週間も体調不良とのこと。あの様子ではまだ当分練習はできないだろう。場合によっては棄権かも。


            ひまつぶしに作ったゾウ


そのあと、日本語コーナー。もう一人の先生が体調不良でこられなくなったので、一人で司会をして日本語でゲームなどして遊んだ。それにしても、体調不良で高熱を出す人がわたしの周りでは多い。まだそんなに寒くないがインフルエンザだろうか。


2024/11/12

白塔公園

 このところ、いくつもやらなければならないことが重なって忙しくなりそうだった。そのうちのひとつがスピコン指導だが、先週から体調不良だったうちの大学の代表の学生が本格的に体調不良になったため、ニ三日は練習を見合わせることになった。

…というわけで今日はおもいがけず早く帰宅。


一昨日の白塔公園の写真をアップする時間ができた。

杭州には三つの有名な塔があると言われている。霊峰塔、六和塔、保俶塔の三つであるが、それに白塔も加えて四つとすることもある。

白塔は銭塘江のほとり、六和塔にほど近いところにある。わたしは何度も六和塔には行ったことはあるが、白塔を見に行ったことはなかった。

地下鉄で行ってみたら、周囲は工事中なので、ぐるりと遠回りをしていった。

              白塔。前に白塔歴史文化陳列館がある。
              しかし、小さい陳列館でこれといった見るべきものもない。
              白塔は五代末期の建造だそうだ。
               裏に回ってみたが工事中で近くからは見られなかった。
            公園の中の白塔橋

白塔公園は鉄道公園にもなっていて、古い線路もそのままになっていた。
むかしの駅の様子
              緑皮車の車両を使ったレストラン

              公園の中にある鉄道博物館と知識青年記念館
             鉄道博物館の二階が知識青年記念館になっている。
             この公園があったあたりの駅から多くの青年たちが農村に
                旅立ったかららしい。 
            鉄道博物館の展示品
            文革時に農村に下放された知識青年の生活をしのぶ展示
             これは当時の宿舎
             そういえば、昔の中国ではこんなふうに布団を小さく高く
             畳んでいたっけ。最近はあまり見かけなくなったが。


白塔公園を出て、銭塘江沿いに六和塔へ向かった。
               途中にこんな大きな解放記念碑があった。

             六和塔入口到着。真下からは塔はよく見えない。
六和塔には何度も来たことがあるので、今回はパス。
六和塔から西湖畔を経由するバスに乗って武林門に行き、そのまま帰宅。
今度そのうち元気があるときにゆっくり六和塔あたりを散歩してみようかと思った。



2024/11/11

白塔

 昨日は午前中、ネットでお坊さんの授業。

午後から白塔公園に行った。そのことをブログに書こうと思ったが、書く気力なし。

写真をパソコンにおくって、ブログに貼りつけるのが面倒。

2024/11/08

おはようございます

 何回か抖音で中国人が「『おはようございます』というのは中国語の早上好とは違うんです。一日中、いつ使ってもよい。その日最初に会った時に言うことばです」と言っているのを見て、「またでたらめを言っている」と苦々しく思っていた。


そして先日、11時ごろ授業を終えて廊下を歩いているときに日本語学科の中国人のT先生に会って、「おはようございます」と挨拶をした。もちろん、「こんにちは」というべきところを間違ってそういったのだ。

しかし、T先生は「日本語の『おはようございます』はその日初めて会った時に言えばいいんですよね」という。

いや、間違っただけ…。T先生は日本に留学していた時にバイト先でそう習ったし、みんながそう言っていたから、そうなのだという。

今日、授業の時、学生たちに「やはり私はそれはおかしいと思う」と話したら、学生の一人が「Z先生も一日中いつでも『おはようございます』と言っていいと言っていました」という。


私は「おはようございます」を一日中いつでもその日最初に会った時に言っていいというのは、あくまで芸能界や水商売やコンビニなどの接客業に限定の使い方であり、「おはようございます」は正しくはやはり朝の挨拶だと思うのだが、みなさんはどう思いますか。


2024/11/07

今日のわたくし

 午前中はお寺へ。朝乗ったタクシーの運転手が「寒いね。今日は冬至だよね」という。

いや冬至はまだ先だろうと思いながら、「わかりません」と答えた。最近は知らない人とは話をしないようにしている。後でスマホで見てみたら今日は立冬だった。でも、タクシー運転手には伝えなかった。もう冬か。


午前中の授業が終わったら、バスで西湖畔を通って龍翔橋へ。MUJIカフェで久々にウナギを食べた。その近くにロシアの食品を売る店ができていた。ロシアのソーセージの中にまじってハルビンの紅腸があったので購入。




そのあと学校。三時から私が担当している初級の日本語コーナーがあるが、それまでの間、事務室でぼんやりすごす。

             学校で。何もする気がおきないので、残っていた粘土と水引で
             小指くらいの大きさのブタを作った。この色を見たら誰でも
             ブタを作りたくなるでしょう。


なんだか疲れ切っていたが、カラ元気をふりしぼって日本語コーナー。帰宅。


             今日、届いた本はこれ。これも豊子愷。
             唐詩宋詞に挿絵と短い文がついている。



2024/11/06

どこへ向かうのか。スピコン指導。

 スピコンの指導が始まった。

これまでうちの大学は、準備していった内容を話す一部のテーマスピーチではそこそこできがよかったが、その場でテーマを与えられて話す二部の即興スピーチでは撃沈してきた。圧倒的に会話力が足りないからだ。

そこで今回は他の面には目をつぶって会話力がありそうな学生を選んだ。

まずテーマスピーチの原稿を学生に書かせる。内容を見ると、以前、ネット小説作家として大活躍したと書かれている。しかし、抽象的な内容ばかりで説得力がない。「いままでの具体的な経験を一つ書いて、それに基づいて主張を書くように」と言って、何回か修正させたが一向に具体的な内容にならない。

そのうち、「内容はフィクションです。だから具体的な経験は書けません。何か適当な例を教えてください」と言ってきた。

たかだか二十歳そこそこの学生にしては内容が華々しすぎるので、私も薄々、内容はかなり盛ってあるのだろうと思っていたが、実はまったくのフィクションらしい。そのことにも驚いたが、「他人が考えた例を書いてスピーチしたら自分の主張とは言えないだろう。何言ってるんだ、この子は」とも思った。

こんなウソっぽい内容では話にならないので、録音を送って行われる一次審査までもう時間がないけれど、「小さな経験でもいいから、本当の話を書いたほうがいい」と学生に伝え、一からやりなおしとなった。

ぎりぎりに提出された原稿を見ると「SNSでのやりとりで自分が知らないうちに他人に影響を与えることもあると知った」という内容になっていた。まあ、それならば、平凡だけれど、大学生の経験としてあり得る内容だろう。

しかし、今日、そのSNSのエピソードさえも、一緒に指導している中国人の先生が考えてやったものだと知った。


明日中に資料をそろえて応募し、それ以降の一か月で実際の出場に向けての指導が始まる。それにしても、あの他力本願の学生にうちの大学の代表がつとまるのだろうか。先行きが思いやられてきた。


〇しかし、一方で、中国のスピコンというものは、この学生のように「嘘か本当かわからないような」大げさな話をする学生が多いのも事実なのだ。とにかく外連味があったとしても、印象が強いものが評価されてしまう。

学生がケロリとした様子で「あれは全部フィクションだから、具体的な内容は書けません」と言ってきたのも、そういうことに対する罪悪感がないからかもしれない。もしかしたら、中国の学校教育にそういうものを書かせる傾向があるのかもしれない。


2024/11/05

日めくりを買った

 この間まで暑い日が続いていたが、いきなり秋も深まり、年末もすぐそこというような感じになってきました。

タオバオで見つけて、来年の日めくりを買いました。私はこういうものを買っても毎日めくれた例がないのです。

                豊子愷の詩画暦
              この箱を開けると…

               この箱が入っていて、
               この箱を開けると…

             中はこんなふうになっています。
             毎日、詩がひとつ、絵がひとつ。
             元旦は白居易、問劉十九となっています。
             「夜になって雪が降りそうだよ。一杯飲みませんか」
             そんな寒い冬もあっという間にくるでしょう。 

            
           おまけに一月に一本、诗签がついています。
           どれも下に豊子愷のお気に入りの猫の絵がついています。


             こんな画集も買いました。猫猫猫。
家に届くのを
楽しみにしていたのに、届くころには忙しくなってしまいました。
早くゆっくり眺めたい。そして、来年こそは、この日めくりをきっかけにみなさんみたいに
詩を勉強するわたしになりたいです。



2024/11/03

今日の散歩

 家にいて無為に過ごしてしまうくらいなら、目的がなくても出かけたほうがよいと思い、今日は蘇堤を歩きに行った。先日歩いた楊公堤をバスで行き、蘇堤の南から歩いて行った。

  10月30日に撮ったのと同じ場所で撮った写真
  今日はお天気がいいので、夕方でもこんな感じ
 蘇堤の南側にある蘇東坡の像
         人が多いので人を入れないように写真を撮るのはたいへんだった。


白堤に比べ人は多くない。歩いていると少し暑いくらいの気温だった。

    蘇堤からみた雷峰塔。まだ「雷峰夕照」には早い時間

             西泠橋が見えるともうすぐ向こう岸。

        後ろに保俶塔が見える。あの向こう側が夫の実家があったところ。おじいさんが死んでもう家は売ってしまったけれど。そのあたりに3月に春月ねいさんと久しぶりに行った。

向こう岸についたら、そこから植物園まで歩いてバスに乗って帰宅。


大列巴

 あれから、トーストしてハムかチーズをのせて食べている。

そうやって食べればまあまあいける。

しかし、わざわざハルビンから買ってくるほどのものではないと思った。


〇春月ねいさんの話を読んで、ほんとうにそういう立場は難しいと思った。

せめてねいさんが北京にいる間だけでも気を遣ってくれればいいのにね。

わたしだったら夫にキレるかもしれないが、陳さんは病気だし、せっかくの短い滞在なのに気まずい思いをするのもつまらないし。

まあ、とにかくできるだけ楽しんできてください( ;∀;)