2024/11/27

スピコン指導、詰む

 今日は昼から学校に行ってあれこれ片づけもの。

その後、3時からスピコン指導。もう残すところ10日ほど。本来なら追い込みの時期だ。

前回は月曜日だった。コンテストはテーマスピーチとその場で質問に答える即興スピーチの二部に分かれている。ある先生から「ことわざについての勉強は必須です」と言われたので、まずことわざの表を見ながら、知っていることわざをチェックしたりした。

その後、テーマスピーチの練習。しかし、この時点で今になってもちゃんと暗唱ができていなかった。「明日までにきちんと暗唱できるように」というと、「明日はA先生の宿題をしなければならないから来られない」という。そこで次は水曜日に練習ということになった。


そして、今日がその水曜日。ところが学生は「前回から少しも練習しなかった。今日もテーマスピーチの暗唱ができない。月曜日よりも忘れてしまった」と。

わたしが「だったら明後日までにはきちんと覚えられるの?」というと、「明日はある科目の中間テストがある。土曜日はN1(日本語検定)のテスト。来週は標準語テスト。それにA先生の補講もある。だから、今週はもう練習できないし、来週も毎日は練習できない」という答え


何もしないで一日の練習を終わらせるわけにもいかないので、発音矯正のために原稿を見ながら音読してもらったところ、泣き出してしまった。

「どうしたの?気分が悪いの?それとも心の問題?」と聞くと、何でもないと。

「体調が悪いのは知っている。負担が大きすぎるなら、来年もチャンスはあるし、今回は無理しないでいいから。棄権してもいいよ」というと、「学校に迷惑がかかるでしょう?」という。「主任の先生とも話したけど、身体が第一だから、誰も無理に出てほしいと言わないから大丈夫だよ」とわたしがいうと、「大丈夫。薬を飲めば症状は抑えられるし、ステージに立っても緊張しないから。せっかくのチャンスだから出たい。来週中には暗記をする」と。


本当は、暗記をするというのは第一ステップで、そこから感情をこめたり、手ぶりをくわえたりの練習もしなければならない。だけど、そういうことは考えていないようだし、実際に時間もないだろう。第二部の即興スピーチは捨てるしかない。こんなで二日間のきついスケジュールで、二回もステージにあがるコンテストに出られるのだろうか。ステージの上で立ち往生して泣いたりすることにならないのだろうか。本当はもう棄権したほうがいいのではないかと思ったが、本人が出るというのだから、とりあえずは練習は続行することになった。

日本語試験や中間試験も迫っているし、気力や体力はないし、でも、コンテストにも出たいし、もはや正常に取捨選択をする判断ができなくなって、泣いてしまったのだろう。

このままではあれもこれも成果を出せなくなってしまうので、とりあえず土曜日の日本語検定試験までは試験の勉強をして、そのあとスピーチ原稿の暗記をしましょうということになった。もう時間がないけれど、しかたがない。

後で、宿題や補講のことで名前がでたA先生に会ったので、この話をしたら、そんなに負担になる宿題ではないし、補講もずっと先のことだと言っていた。ただの口実にA先生が使われたのだろう。

3 件のコメント:

  1. できないのにやりたい、やりたいけどできない。いますよ、こういう人。困ったもんですね。

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  2. 私も姉さんもこういうところあるかも。

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  3. ええっ、そんな人ってそんなにいるんですか(・□・;)

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