わたしは普通によい人だそうです。
けっこう、黒いものが心に沸き上がる自覚があるので、ちょっとサイコパスかと思っていましたが。
午後からは地下鉄に乗ってイオンモールに出かけた。
まず映画を見て、食事をして買い物をして帰宅。
映画は適当に選んだが、一人暮らしの女子がいろいろな男に付きまとわれるサスペンスもの。
なんだか気持ち悪くてつまらない映画だった。普通の女性が一度に四人の男性につきまとわれて、そのうちの一人が他の三人を排除するために殺すというストーリー。銀行のコールセンターに勤めるような女性が都会のまんなかでずいぶんいい部屋に住んでいるのが気になった。仕事が忙しらしいのに、部屋はきれいだし、熱帯魚まで飼っている。思えば、日本のバブル期のトレンディードラマもそうだったな。
食事はサイゼリアで。いままで気が付かなかったが、イオンモールの隅の方にあったのだ。サーモンの焼いたのを食べた。このところ毎日夕食は焼き魚。
サーモンとライスとドリンクバーで52元也。
昨日の夕食と今日の夕食。
お寺の授業の日。
午前中に会話の授業、お昼に法師のトークショー、午後に翻訳の授業、そのあとMUJIで食事(きょうは焼鯖定食)、スーパーで買い物というこのところおきまりのコースを完走して家に帰ったらクタクタ。今日はお寺でみかんをもらう。「好吃得不得了」なのだそうだ。
わたしはたいていの果物が好きではない。昨年、隔離されたホテルでは食事のたびに果物が出て、さらに外で工事をしていて騒音がするおわびだということでまた袋にいっぱいもらったが、バナナ以外はほとんど捨ててしまった。しかし、お寺でもらったものは何となく捨てられなくて、今のところなんとか全部食べている。
それでようやく、最近、果物を食べるコツを覚えたのである。「果物」として食べようとすると食べられないが、
冷凍庫に入れて凍らせてしまえばそれは「果物」ではなくて、「氷」と認識されるようで食べられるのである。だから、今日も帰宅したらすぐにもらったみかんは全部冷凍庫へ入れてしまった。
こうやって、この年にしてようやく人並みに果物を食べられるようになった。しかし、それでも自分で買ってまでは食べようとは思えない。
〇水曜日の授業で使う教室のパソコンやプロジェクターの調子がいつも悪いので、教室を変えてもらった。わたしの授業の前に他の先生が同じ教室を使うので、「パソコンとプロジェクターがいつも調子悪いですね」と言ってみたら、「そうですか。わたしのときは普通ですよ」と言われた。きっとわたしはパソコンとプロジェクターに嫌われているのだろう。
教室が変わることは先週知らせてあったのだが、昨日、授業が始まる前にもQQで学生たちにもう一度知らせた。「今日から教室が変わりますから、間違えないように」と。しかし、わたしが間違えて別の教室に行ってしまった。教室でパソコンとプロジェクターを立ち上げて待っていたが、誰もこない。「みんなちゃんとQQを見たのだろうか」と思っていると、見たことがある学生が教室の外を足ばやに歩いて行く。呼び止めてみると、「先生、この部屋じゃなくて、向かいの部屋ですよ」というので、そちらに行ってみたらそこに学生はみんなきていた。
授業をするのは「306」の教室。廊下を歩いていて「305」の次の教室が「306」だと思ってその教室で待っていたのだが、そこは「307」だった。「306」は廊下の反対側の教室。
今日もうっかり。
〇うっかりと言えば、コーヒーカップを割ってしまったので、新しいのを買った。わたしはコーヒーカップを一つしかもっていないので、すぐに買わないとコーヒーを飲むのにも困ってしまう。買ったのは、みなさんのブログによく出てくる「小王子」のカップ。裏には、ガラスの覆いの中に入ったバラの花の絵もついている。これを買ったらすぐに学校でカップをもらった。昨年の開学65周年記念のときに配ったものらしいが、そのときにはわたしはまだ日本にいた。だれかがもらって家に持ち帰らずに事務室の隅に放っておいたのをもらった。茶こしもついていてなかなか立派。学校の売店でも売っていて値段をみたら78元だった。ふふふ、得した。
外で雑な工事をしている人たちが私の部屋のWifiの線をぶち切ってしまったため、
日曜日から今日まで家ではネットが使えなかった。先週、工事の人たちがうっかりWi-Fiの線をぶち切ってしまったため、韓国人の先生の部屋のWi-Fiが使えなくなってしまったという話を聞いたが、そのときは他人事だと思っていた。次に被害に遭うのが自分だとは考えてもみなかった。テレビもないし、昨夜はネットがなくて何もできないので、さっさと寝てしまった。私の部屋のWi-Fiの名義は夫なので、夫に電話してチャイナモバイルに連絡してもらった。自分の名義でないと本当に面倒。でも、意外とあっさり直ってよかった。
土曜日は仏学院の学生の一人にさそわれて、お寺見学。
最初はいつも授業をしているお寺の案内をしてもらう。
「あれが弥勒菩薩で、あれが韋駄菩薩で、あれが四天王、本堂にあるのは…」。
出家者が頼めば、観光客が入れないところまで入らせてもらえる。ちょっとうれしい。
その後、霊隠寺に行って、また案内してもらう。ここでも出家者が頼めばいろいろとボランティアのガイドが便宜を図ってくれるのであった。途中、昼食をはさんで霊隠寺を見終わったら、その後は三天竺の茶屋でお茶をする。そこで学生がお茶をいれてくれた。お茶はお寺から持ち込んだお茶。そのあと、やはり持ち込んだ果物を食べる。こういうところが中国は日本とは違う。うらうらと晴れて、周囲の山や寺の景色も格別だった。昼食はおごってもらったので、茶屋の代金はわたしが払うことにしたが、出家者は無料なのだそうで、結局は自分の分だけ払った。
誘われたときには、正直、休みの日もでかけていくのは少し面倒だと思ったが、存外に楽しくすごした一日だった。
〇しかし、今日もそうだが、「特別扱い」というのは魅力的なものだ。きっとKKもKK母もこういうのが好きなんだろうな。もっとすごい「特別扱い」が。お寺のお坊さんといっしょにでかけて、ちょっとだけ「特別扱い」されてうれしい私とKKとは同類なんだろうか。それとも、近くで仏像を見たりできたりしただけでうれしがる私とはやはり違うのだろうか。
帰宅途中でこのところ毎週通っているMUJIで食事。かも南蛮。
去年のいまごろ戻ってきて、一年間特にどこにも行けずにすぎてしまった。この一年で行った場所でいちばん遠いところは臨安。でも暑すぎて博物館しか見ずに帰ってきてしまった。
しかし、夕方、バスの中から西湖を見ていると、もうどこにも行けなくたって、この景色だけでも十分ではないかと思えてくる。写真だと十分に美しくはとれないけれども。
今週もいろいろなことがあって、すったもんだしたけど、
なんとか一応すべて解決。疲れたのかな、頭が痛い。
一週間がすっかり終わったつもりになっていたけど、考えてみたら明日はお寺の授業。
まだお寺で授業があったんだ…。
このところずっと忙しかったので、昨日は授業の準備も何もせずに映画を見に行った。
帰りにMUJIで買い物をして食事をして帰ったら、疲れて夜はぼんやり動画を見て寝てしまった。
映画はつまらなかった。不老不死の技術ができてどうのこうのというラブストーリーだが、
その中途半端なファンタジー加減が、シリアスな展開をシリアスな気持ちで見るのをあほらしくさせる。ストーリーは1960年代から始まり、その次に1980年代初め、その後、2000年代、現代と移っていくが、1980年代前半の北京ってこんなんだったっけ?と思ってしまった。わたしが短期語学留学で初めて中国に行ったのもそのころだったけど、まだあのころは人民服の時代だったと思うのだが、映画の中ではみんな古めかしいながらも思い思いの服装をして、大学では男の子たちはロックバンドを結成し、女の子がピカピカひかる衣装を着てステージで歌うとかそんな雰囲気だったっけ?映画の監督も観客ももっと若い世代でその時代を知らないのかも?
それはともかく、映画はつまらなくて、何度もこっそりスマホを取り出して時間をみてしまった。しかし、帰りのバスの中で映画のレビューを見たら、高評価。何が面白いんだろうな。こういう変なファンタジー、中途半端にシリアス、永遠の愛、みたいなのが受けるのかな。
まだ外の工事が続いている。
土日も朝7時前から電気ドリルの音がする。工事の人たちが同じビルの1単元の地下で寝泊まりしているので、そこに住んでいる外国人の先生との間にトラブルが絶えない。わたしだって、わたしが住んでいる単元に彼らが寝泊まりしていなくてよかったと思っている。一単元の廊下や階段はゴミだらけ、タバコの煙だらけだという。外だって、ゴミだらけだ。早く工事が終わりますように。
明日から寒波がきて急に寒くなるらしい。地下で寝ている人たちはどうなるのだろうか。それはそれで気の毒にも思う。
〇それにしても、こういうところからも中国の格差のすさまじさがわかる。教育もなく、休みもなく、保障もなく、地下室の地面に直接寝るような生活をしている人もいるし、大半の日本人などくらべものにならないくらい裕福な人もいる。学校で作文の授業を担当していると、学内で同じ環境で学んでいるようでも、家庭環境はさまざまだということがわかる。学内の寮ではなく、近くのマンションで一人暮らしをし、学力もないのに海外に留学する学生もいれば、「特別貧困家庭奨学金」をもらっている学生もいる。ただ、今時の女の子はみんなこぎれいな服装をしているので、見た目からはそういうことはわからない。しかし、やはり格差は厳然としてあって、それは将来の計画にも影を落とすし、けっこう残酷である。とはいえ、わたしたちの学生時代だってそうだったし、いまの日本だってそうだろう。