2025/08/19

ベルばら

 金曜日は疲れて家でごろごろ。

娘は日曜日に自分のアパートに戻る予定だったので、土曜日はでかけることになった。

しかし、どこへ?

娘の話だと、ベルばらの作者池田理代子先生は柏在住時代にベルばらを描いていたので、柏駅周辺三カ所にベルばらの絵が描かれたマンホールの蓋があるとのこと。

では、それを見に行ってみようという話になり、炎天下の中でかけていった。

まず一枚目。西口の高島屋の外側。



次は東口から少しあるいて柏神社のすぐ近く。



三枚目。ここは東口から20分歩いたところにある日立台公園前。



二枚目までは楽だったが、なにしろ酷暑。三枚目のマンホールの蓋のところまで歩くのはかなりたいへんだった。途中、サッカーチームに関するなにやらがいろいろあったが、サッカーには興味がないので、娘と二人足をとめずに無言で通りすぎた。


三枚目の写真をとったあと、駅まで歩く時には、急に涼しくなっていた。

だったら、あと1時間後に出発すればよかったと思った。

その後、娘のおごりで鼎泰豊で遅めの昼食。




それにしても疲れた。この猛暑にすることではなかったと思った。

2025/08/18

近場旅行3日目 箱根

 3日目は、朝、小田原のホテルを出て、箱根湯本を経由して強羅へ。

その後、ロープウェイに乗って大涌谷へ。

             ロープウェイから見た大涌谷



前に来たのは30年くらい前だ。以前は黒たまごを売る店とトイレくらいしかなかったが、博物館や大きな土産物屋が建っていた。

そこでお決まりの黒たまごを買って食べる。4つで500円。思ったよりも安い。


そこから、芦ノ湖の遊覧船の乗り場までまたロープウェイで行って昼食をとった。

フリーパスを持っていたのだが、700円で遊覧船の特別席に乗れるというので、700円払ってチケットを変えてもらった。これはよかった。たった700円できれいなソファのある船室に乗れてVIP気分になれる。

           遊覧船。700円払うと先に乗せてくれる。


          芦ノ湖

そのあと、箱根神社に行ってから、彫刻の森美術館。



もっと涼しくて疲れていなければ、彫刻の森美術館でのんびりするのはとても気持ちがいいだろう。その後、帰途へ。

2025/08/17

お盆休みの近場の旅行

 先週の月曜日に娘が戻ってきて、いっしょに三日間の近場旅行に行った。

まず、火曜日は横浜へ。横浜駅からシーバスに乗って山下公園。



ニューグランドのカフェで予約をとってから、赤レンガ倉庫まで歩く。

祝日の翌日なので博物館などは閉まっているところが多い。

その後、ニューグランドへ戻って、ナポリタン、ドリア、プリンアラモードで食事。

この三つはニューグランドが発祥の地らしい。娘とわたしでナポリタンとドリアをシェアして、プリンアラモードはそれぞれ一つずつ注文した。





食事が済んだら中華街。

かなり久しぶり。占いの店が増えたり、2500円くらいの安い食べ放題の店が増えたり、少し昔の雰囲気とは違ってしまった感じ。

              ホテルの部屋からみえるみなとみらい。
ホテルは昔から泊ってみたかったニューグランドに泊まった。思ったよりも高くなかったし、豪華なレストランでの朝食もついていた。かなりお勧め。


二日目は人形の家博物館、開港記念館、海上保安資料館を見て、東海道線で小田原へ。




            ここでは海から引き揚げた北朝鮮のスパイ船が見られます。
            居住部分などはとても粗末で、こんな環境で海に沈んだ北朝鮮の
            船員を思うと胸が痛くなった。戦中の日本軍兵士みたい。  
小田原では小田原城へ。小田原城へは子どものころ何度も行ったが、つまらない場所だという印象しかなかった。今はいつのまにか復元が進み、中の展示物なども充実していて楽しめる場所になっていた。
続きはまた明日。

2025/08/11

7時間フレンチ

 昨日は比較的涼しくいろいろなことができそうだったのだが、何をしたのかわからないうちに一日が終わった。

旅行に履いていく靴はネットで注文したのだが、発送されてこないのでキャンセル。

それと、旅行に持っていくものについて調べたり、妹が送ってきた旅行の日程表を見たりしていたら、あっという間に時間が過ぎた。

夜は妹と長電話。最初は旅行の打ち合わせだったのだが、そのうちとりとめのない話になり、二時間以上話した。

〇7時間フレンチのことがあきこさんのブログに書かれていたが、

安いし、7時間かかるのもとてもいいと思った。

たぶん、わたしと春月ねいさんなら7時間喋り倒してしまうだろう。

最近、都会のレストランやカフェはそうそう長居できないので、7時間かかるのならかえってうれしいかも。


2025/08/10

北京ダックの日

 昨日は息子夫婦と赤坂で北京ダックを食べた。

早めに行ったのだが、お店の場所がなかなかわからなくて汗だく。

お店は北京ダック以外は東北料理の味付けでかなり辛かった。

その後、クラッシックハウスでお茶をする予定だったが、満席とのことで少し散策して帰ってきた。クラッシックハウスにまつわる李王家の話を息子から聞いた。李王家の暗い歴史を払拭して結婚式場とするためにクラッシックハウスという名前を付けてあるそうだ。

〇昨日は家に帰ったら疲れて、本も読まず、動画もみなかった。

今日は涼しいから、読書しよう。

2025/08/09

映画「赤い服の少女」

 ネットでこの映画のことを調べようとすると同名の台湾のホラー映画の記事ばかりがヒットして、1984年のこの映画に関係する情報はもうほとんど得られない。

昨日、休み休み最後まで見た。(途中少し居眠り)

これといった一貫したストーリーがあるわけではない。

正義感に満ち、ごまかしがきらいな少女安然。おとなしく理知的な姉の安静。

だいたいの内容は二つで、一つは安然が三好学生に選ばれるが辞退する話。

安然が三好学生に選ばれたのは、友人同士だった安静と担任が裏で取引をしたから。

編集者の安静が担任が書いたへたくそな詩を雑誌に載せてやったかわりに、担任は安然が三好学生に選ばれるように工作をした。それを知った安然は担任のもとにいき、三好学生の辞退を申し出る。

もう一つは姉との別れ。婚約者に子どもがいることを安静が両親に隠していたことが発覚して、温厚でものわかりのいい父親も激怒。

最後には家族もしかたなく認め、姉は家族と別れて婚約者のもとへ。

安然は姉を許して、旅立ちを見送る。

安然が姉を許したのは、社会のごまかしにも順応して生きているように見えた姉が実は

両親の反対するような相手を自分の心に従って選んだからなのかもしれない。

こういう中国の社会はたしかに生きにくいだろう。

これからは、安然のように正義感にあふれた溌剌とした若い世代が新しい社会を作っていくだろう。

…というような希望のみえる映画なのだが、中国は40年たったいまでもこんな感じである。

〇そのあと、映画「豆蔻年華」を途中まで見た。

中国語の教材などにも使われる青春映画。これも鉄凝だと何となく思っていたのだが、

別の作者の作品だった。

「豆蔻年華」とは「青春時代」くらいの意味。よく使われる言葉だが、典故については春月ねいさんが

詳しいだろう。高級中学の宿舎に住む女の子たちの瑞々しい青春の物語のように記憶していたが、

冒頭から田舎者差別。農村出身者はいじめられるだけでなく、スタート地点も将来の進路を選ぶ時

の難度も都市出身者とはまったく違う。

「赤い服の少女」の安然のような少女が農村出身のおとなしい少女をかばったりする。

この後はどんな内容だっけ?あまり覚えていないので、今日、続きを見よう。

〇自分で調べずにねいさんにふるのも気がひけるので調べてみた。

杜牧が早春のビャクズクをローティーンにたとえたところから

豆蔻年華」という言葉が生まれたそうだ。




2025/08/08

映画「木の上の軍隊」

 水曜日は映画「木の上の軍隊」を見にでかけていった。

最近の映画は都市部を除いてシネコンで上映するので、車で行けばすぐのところでも、電車とバスを乗り継いでいくと時間もお金もかかる。

10年ぶりくらいで行ったショッピングモールで映画を見る。

映画館は人でいっぱいだったが、ほとんどみんな鬼滅の刃を見るために来たようだった。

わたしが見に行く映画はたいてい「ちょっとインテリ風中高年」みたいな人が見に来ている。

「木の上の軍隊」はこまつ座の芝居の映画化で、実話をもとにしているという。

最近、ある党の党首が「日本軍は沖縄を護りに行った」と言っているらしいが、こういう映画を見に行ってほしい。沖縄は防波堤にされ、生き残った日本軍兵士は本土の家に帰って行ったが、沖縄出身者は帰る家も迎えてくれる友人や家族も失った。

映画を見てから家に帰る前に、フードコートで食事。一人前では足りないので、スーパーで総菜も買って帰った。最近の一人前って少なくないですか?わたしが食べ過ぎ?

それとも、他にさらに何かを注文して一緒に食べるのが普通なのだろうか。

〇木曜日は家でだらだらとしてすごした。ねいさんが探してくれた「紅衣少女」の原作を読もうと思ったが、頭痛がして少ししか読まなかった。最初の風景描写長すぎ。

映画のほうも途中まで。気が強くて空気を読まない、自分を押し通して生きる主人公。

映画の中ではそういうある意味まっすぐな性格が賞賛すべきものとして描かれる。

主演の女の子の顔つきは義姉(夫の姉)によく似ている。性格も似ている。その似ている性格に、わたしは若い頃にうんざりしたので、見るのが途中で嫌になり映画も挫折。

「おかあさんのこと、軽蔑している」のところまで行きつかなかった。


2025/08/06

ドラマ「大浴女」

 今回の帰国にあたって鉄凝の「大浴女」を持ってきた。

…がまだ読んでいない。

鉄凝といえば「哦,香雪」や「紅衣少女」などの瑞々しい青春時代を描いた小説しか読んだことがない。「大浴女」はもっと大人の女性を描いたもののようだ。

まず、ドラマを見てみようと思ってYOUTUBEで探したらあった。

文革の頃の話だが、登場人物の関係などがつかめずによくわからないまま第一話を見た。

その後、ネットで内容を確認してから第二話もみた。

登場人物の関係がわかると、そのあとの展開もわかりやすい。

文革時代に知識人階級らしい夫婦が未成年の子ども二人を町に残して海辺に下放される。

妻の章妩は病院に診察を受けに行くという理由で休暇を取り、子ども二人の様子を見に町に帰る。

病院では「病気ではない」と言われるが、独身男性医師の計らいで「一か月の療養が必要」という診断書をもらい、当分のあいだ町で娘たちと暮らせることになる。

その後、章妩と医師は不倫。娘たちも気づく。

第一話と第二話はこのような内容。

原作は評判がいいようなのだが、ドラマは陰鬱な感じでつまらない。

娘たちのことを思って町に帰ったのに、あれよあれよという間に不倫して、そのことを娘たちにも知られ、娘たちとの関係も悪くなる。母との生活を心待ちにしていた娘たちがあまりにもかわいそうで、とても共感できる内容ではないのだ。

今日も続きを見ると思うが、最後まで見られるだろうか。

〇そういえば「紅衣少女」も再読してみたい。

映画では、「自分の人生は家族の世話で終わってしまった」と不機嫌そうに生きる母に、娘が「おかあさんみたいな人、軽蔑する」と怒鳴りつける場面があった。

わたしはある年齢から自分のために生きているが、もしそうでなかったら、あの母のようにならずにいられただろうか。社会が求める母としての人生を生きて、ある年齢になって、「自分の人生って何だったのだろう」と考え込み、憂鬱になるということはありがちなことで、それを理解せず痛ましいとも思わずに、責める娘は、あまりにも非情ではないか。

…と今この年齢になったわたしは映画の一場面を思い出して思うのだが、実際には小説にどのように書かれていたのだろうか。ちょっと気になる。

2025/08/04

上映開始日が決まったらしいよ

 8月3日は都内某寺院で伯母の四十九日。

寺の建物は文化財なのでエアコンが取り付けられないそうで、

とにかく暑かった。特に墓地は灼熱。会食もあったが、わたしには珍しく暑さで食欲がなくて

食べ残した。

今日(4日)は午前中は歯科医院。特に問題がないそうだ。

そのままキネマ旬報シアターにいって、「黒川の女たち」を見る。

   これから人生に羽ばたこうという年齢で青春を踏みにじられてしまった少女たち。

そのことにもちろん胸がいたんだが、この映画の感動はそのことだけによるのではない。その後、心の深い傷を抱えながら、苦しい生活を生き抜き、勇気をもって過去のできごとを証言する姿のきらめき。彼女たちには罪はなく、彼女たちの過去は「恥ずかしい過去」ではない。孫娘たちも彼女の過去を受け入れ、自分たちに命をつないでくれた彼女を尊敬している。最後にひ孫の赤ちゃんをあやしている姿は、本当に素敵だった。彼女が未来につなげた希望のようで。


〇映画といえば、中国で上映が延期になっていた映画「731」は9月18日の上映開始が決まったそうだ。よりによって九一八。昨年、その日に深圳で日本人の男の子が殺されたのに。

春月ねいさん、訪中時にはお互いに注意してすごしましょう。

東北人の家政婦が何か影響を受けてさらに狂暴になったりしませんように。

2025/08/01

ひよこ

 昨日は中村屋から中村屋をはしご。

都内はこの数日の中でも涼しいほうだった。

ねいさんからひよこいただきました。

ひよことか、有明のハーバーだとか、文明堂のカステラだとか、虎屋のようかんだとかは、もらうと懐かしくてうれしいけれど、自分ではなぜか絶対買わないお菓子ですね。

ひよこも夏らしくいろいろなお菓子に化けたようです。


どうもありがとう。

2025/07/30

映画「国宝」

 昨日は映画「国宝」を見てきた。

少し前に娘が見に行って「よかった」というので、やっと学校の資料を作りおえたので行ってきた。

二人の少年が成長し、歌舞伎界の女形の頂点を目指す。

兄弟同様に育ちながらも、二人の境遇が違い、友情をはぐくみながらも、ライバルでもあり、転落と復活を繰り返しながら1つしかない頂点を争うという関係は、見ていると苦しくなる。

しかし、とにかく豪華絢爛、イケメン揃い。

この映画を見て、「藤娘」よりも「道成寺」のほうが難度が高いのだとか、新しい知識も得た。

最後に二人が共演する曽根崎心中は、今年の初め頃せっせと読んだり動画をみたりしていたので内容がよくわかって、感動もひとしおだった。やはり知識ってあるのとないのとでは、まったく受け止められるものが違う。

先日、南京で名所旧跡をめぐりながら、知識が足りないわたしは「これからは勉強しよう」と思ったのだが、家に帰った途端にそういう気持ちがなくなってしまった。

いつもこれだな、どうしようもないな。

2025/07/29

明け方まで夜更かし 映画「芳華」

 昨日も学校に提出する資料を作っていたら、娘から微信で連絡があり、

長話。そのあと、深夜になってから、YOUTUBEで映画「芳華」を見始めた。

長い映画なので途中で見るのを休んだりしていたら、見終わった時にはもう未明。

たしかこの映画は中国の映画館で封切時に見た。もう7年か8年前のこと。

今回、再度見てみて、こういう映画だったのかと改めて思った。

後半部分はかなり忘れていた。

特にこれといって一貫したストーリーがあるのではなく、1970年代の解放軍文工団の人々の青春の日々を描いた映画だ。

原作は厳歌玲。

最後に中年期をすぎた主人公二人が再開して、ひっそりと寄り添う。人生の大半がすぎさった今、数多くの登場人物の中では、この二人は社会的には成功したとは言い難い境遇にある。

しかし、そこには確かな幸せがあるのだという結末である。

人の幸せは名声や経済力とは関係のないところにある。

わたしだって、こういう人生はいいなあと思うのだが、わたしだったら、バカだからきっと自分の境遇に不満を感じて幸せなんか味わえないだろう。


2025/07/28

映画「こちらあみ子」

 昨日、一応、学校が提出をもとめている資料は作成した。

しかし、わたしが作ったような資料が学校が求めているものと一致しているかどうかは

わからない。提出してダメと言われたら、やりなおそう。


そういう何をどう書いたらいいかわからない書類なので、集中して作成できず、

すこしやっては動画を見たりしてしまう。そうしているうちに妹からLINEがあり、そこで「こちらあみ子」という映画の話がでてきた。

妹はずっと障害児教育をしてきた人なので、一般人のわたしがみてどう思うのかを聞きたいということだった。

というわけで、見た。

見たのだが、どういう気持ちでみたらいいのかわからない映画だった。

ただ、「変な子」のあみ子が子どものうちは、まだ「ちょっと変わった子」として周囲の人の中で生きていけるが、成長するにつれて、家族も周囲の子どもたちも離れていく様子が見ていてつらかった。

子どもってまだ自分自身が「規範化」されていないから、なんとなくいろいろなものを受け入れるけど、だんだん自分が世の中の規範を学んで内面化していくと規範化されないものが受け入れられなくなる。

あみ子はずっと「規範化」されないから、変わらないのに、あるいは変われないゆえに、だんだん世の中から排除されていく。

痛ましいともいえるが、自分がその場にいたら?と考えると、殴りつけてでもあみ子を自分の周囲から排除した「のり君」の気持ちもわかる。

レビューを見てみると、意外とこの映画の評価は高いようだ。

あみ子の純粋さに感動したという感想もあった。

でも、わたしには見た後の感情をどう表したらいいのかわからない。

成長しないあみ子は天真爛漫なのかもしれないが、痛ましくて、怖い。かわいそうだと思うが、近づきたくない。


まあ、いずれにしても、こういう「何か得体のしれない感情」を呼び起こすことができれば、映画としては成功なのだろう。