2025/12/29

カポーティ『ティファニーで朝食を』 

 日曜日は食事と買い物のためにでかけていった。

地下鉄の中で『ティファニーで朝食を』を読む。

『クリスマスの思い出』を読むためにこの本を買ったので、なんとなく。

むかし読んだことがあるのに、あまり覚えていなかった。

これも「お金に困らない生活」をしている女子の話。

若くて何も分からない14歳の頃に田舎で父のような年齢の男性と結婚してしまったホリー。

そこから都会へと逃げ出して多くの男性と曖昧な関係をもち「お金に困らない生活」を始める。たとえばトイレに行くといって50ドルもらい、タクシーに乗るといってまたお金をもらう。

そういう生活を送るうちに麻薬組織の連絡係をしたという嫌疑で逮捕され、その後、ブラジルへ密出国し、音信が途絶える。いまはアフリカで相変わらずの生活をしているらしい。

大人から見ればケシカラン生活を送っている奔放だが純粋な女性。…みたいな感じでしょうか。なんとなく『ライ麦畑でつかまえて』の少年と似ていると思うのは、わたしの理解がたりないのかもしれないが。

それと同じ本に収録されている『ダイヤモンドのギター』も読んだ。

こちらのほうもたぶん高校生くらいの時に読んだのだが、内容は覚えていた。

99年の刑期で刑務所に入れられていた初老の男ミスター・シェーファーは、ある時、刑務所にやってきた若い金髪碧眼の甘ったるい風貌の嘘つき男ティコにたぶらかされて、ともに脱走を図る。ティコはもともとシェーファーが自分について脱走できるとは思っていなかったのに。

冷静沈着で老成したシェーファーがティコのような信用ならない男にたぶらかされたのは、胸の中深くに押し込めてきたもう見ることのない外の広い世界へのあこがれがかきたてられてしまったからだろうなと思ったら切なかった。

この二作品を読んでから、陳忠実『白鹿原』を少しずつ読み始めた。

主人公の嘉轩が結婚した四人の女性はなぜか次々と死んでしまう。

次いで父も病気で亡くなり、嘉轩はしばらくしてから次の結婚しようと考えていた。

しかし、母が早く結婚して跡取りをもうけてほしいというので、五人目の妻を迎えるが、これもほどなく死んでしまう。

…というところまで読んだ。

『沉重的翅膀』は4割くらい読んで挫折。

最初のほうで意味ありげに描かれていた女性記者とその養子は、小説の中で姿を消してから一向に再登場しない。かわいそうな美容師の女性も最初のほうにでてきたきりで、一向に再登場しない。あの人たちは何だったのか。結局、たくさんの登場人物がどういう役割で出てくるのかわからなくなって、読む気がしなくなってしまった。

いつかそのうち読むかも…。いや、もう読まないだろう。

8 件のコメント:

  1. 『ティファニーで朝食を』ってそんなお話だったの? へー。

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  2. わたしは映画のほうは見たことがありませんが、かなり原作とは別物らしいです。
    昨夜、YOUTUBEで『駱駝祥子』を見ましたが、虎妞みたいに何でも言いたいことを言って生きていけたら楽だろうなと思いました。結末はやはり鬱。

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  3. でも楽な生活して太りすぎで、難産でしんじゃうんだよね? 女性も自由にビジネスできる時代だったら成功しただろうに、というコメントがありました。木嶋佳苗も今ならインフルエンサーになって億でも稼げるだろうに、というコメントがありました。

    貧乏な男は体力を、貧乏な女は魅力を、売るしかない時代でしたね。って過去形じゃないのか~。

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  4. だから「学問のすすめ」なんだけど、それはそれで競争社会で、しかも勝ち抜いても不景気で就職氷河期とか、哀しいですね。

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  5. いや、太りすぎて難産で死ぬところはうらやましくないです( ´艸`)

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  6. 私にはティコといえば、ティコ・ブラーエです。16世紀後半のデンマークの貴族。広範・精密な天文観測をした、というより、貴族なので「させた」のですが、観測にあたったひとりがかのケプラー。ケプラーの法則はこの組織的な観測データをもとにしているのです。ティコ自身は決闘で鼻を失ったり(教科書などに載っている肖像画をよくみると鼻筋の色が違っているのは傷跡を覆う金属板らしい)、尿道結石で苦しんだりとなかなかの波乱万丈の人生を送った人らしいです。
    そのティコを記念して月で一番大きく目立つクレーターにその名が付けられています。

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  7. なんだか格調高いコメントばかり。来年はもう少し早起き村で散歩しますー。

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  8. AKIKOさん、おひさしぶりです。お元気ですか。
    いえ、格調高いのは、たぬにいさんだけですよ。ティコ・ブラ―エという人については、いま初めて知りました。
    ティコっていうのは、ラテン系の名前かとばかり思っていました。
    デンマークでもある名前なんですね。

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