2024/06/02

中国式パワハラ宴会のおもひで

 最近、忙しく、さらにいろいろ理不尽なことも多く、へたり気味です。

さて、春月ねいさんのブログを読んで思い出したパワハラ宴会のことを書きましょう。

たしかまだコロナの前のころだった。そのころ、中国では宴会はさかんに行われていた。

あるとき、学部全体で郊外のテーマパークに行くことになった。テーマパークで半日ほど遊んだ後、宴会がはじまった。円卓は二つ用意されていたが、なぜかみんな一つの円卓に集まって座ろうとしている。中国でも日本と同じように面倒くさく気を遣わなければならない上司のいるほうの円卓にはみんな座りたくないのだ。

円卓二つのほかに、壁側には長いテーブルがあり、その上には紹興酒がずらりと並んでいた。みんな席を譲ったり譲られたりして、結局、一方の円卓には女性や外国人教師、もう一方の円卓にはパワハラ学部長と若い中国人教師たちが座った。そのあとのことは、よくわからないが、学部長が次から次へと若い職員たちに紹興酒をあおらせているのが見えた。

帰宅のバスの中で、若い職員Aが「気分が悪い」といって、バスに備え付けてあったごみ入れに吐きながら泣き出した。大人の男性がわあわあ声を出して泣くのをみるのは衝撃だった。隣に座っていた女性職員が背中をさすったりしていた。普通の同僚らしいがこういう点は中国人は親切だ。そのうち、Aはある女性職員Bの名前を連呼しはじめた。BはAとは離れた席に座っていたようだが、反応はなかった。Aはその後もわあわあ泣きながら、「ぼくはBさんがずっと好きだったんだ」などと言ったり、「こんな恥ずかしい姿を見せて、もう死んだほうがましだ」などと言ったりしていた。こういう酒の上での失態は、日本では大目に見られることもあるが、中国では失態中の失態である。それを見て、私はAがかわいそうになった。


こんな失態を演じたら、翌日に正気に返ってからつらい思いをするだろうな、と思ったが、一応、Aは普通の様子で仕事をしているように見えた。

のちにAのあこがれのBは別の男性と結婚した。

2 件のコメント:

  1. 想像のはるか上をいってました。いつもながら、すごいネタをお持ちで。中国では泥酔する人って、アウトですよね。Aさん、本当に気の毒。

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  2. こどものころは毎月、集落の寄合があり、そのあと宴会をして、ぐだぐだ、べろんべろん、会場になった家の家族は大迷惑でした。

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