2023/11/05

図々しい日本人の私と遠慮がちな中国人の同僚の先生

 昨日はスピコンの事前会議とリハーサルがあり、

今日はスピコン本番。

私と中国人の先生のふたりで指導した。

一日目のリハーサルは夜の9時半に終わるのに、二日目の本番は7時45分までに行かなければならない。主催校は市外の学校には宿泊先を用意するが、市内の学校には何もしてくれない。

同じ市内だといっても、会場となる主催大学とうちの大学はとても離れていて、片道二時間はかかる。それなのに、この日程。いったい一日目は何時に家について、二日目は何時に家を出るのか。主催大学の学生は大学内に住んでいるし、彼らはまったく困らないのである。

そこで、私は中国人の先生(A先生とする)をたきつけて、日程を調整できないのか主催校に聞いてもらった。しかし、「もうどうにもできない。来年は考慮する」との答え。

その後、また前日に、一日目のリハーサルの順番はくじ引きで決めるとの連絡があった。

A先生は特に何も考えていないようなので、また私がA先生をたきつけて「うちの大学は遠いのだから、リハーサルをいちばん先にさせてください」というメールを出してもらった。ものごとは言ってみるもので、その結果、いちばん先にリハーサルをさせてもらい、早めに帰れることになった。

当日の今日、午前の部が終わって食事にいくとき、学生が「指導教師の弁当引き換え券が一枚しかもらえなかった」という。二人分もうしこんだのに、なぜ一枚?

A先生は「一枚しかないのなら、うさぎ先生がその券を使ってください。私は自分で何か買って食べますから」という。

ええっ。あきらめちゃうの?

私は弁当券一枚をもって弁当引き換え所に行き、「二人分もうしこんだのに、一枚しかくれなかった。二人分、弁当をください」と言って、二人分弁当をせしめて、A先生に一つ渡した。

こんなふうに、中国に住んでいるせいか、年をとったせいかわからないけれど、以前は主張というものができなかった私も年々図々しくなって、「言ってみるだけ言ってみよう」と思えるようになった。

それに比べて、中国人の中でも、若い人は遠慮がちな人が増えているようだ。学生などはさらにその傾向が強くて、気が弱い子も多い。

日本のテレビによく出てくるようなガツガツした中国人はこれからますます減っていくような気がする。

3 件のコメント:

  1. 面白いですね。若者は豊かに育てられて、草食化しているのでしょうか。

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  2. おはよううささん♪
    たくましい先生ですにゃ。
    がんばれ学生さん!!

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  3. 子どものころ見たテレビドラマに「どてらいやつ」というのがありましたけど、日本人もけっこうがつがつしていましたね。短期間で気質も変わるとは、教育恐るべしです。

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