昨日は大半の時間をネットを見ながらダラダラすごしてしまう。
このあたりの冬は、曇りか雨が多いので、外もいかにも寒々としてみえ、でかける気もしない。
夕方から蘇童の「離婚指南」を読んだ。三分の一くらい読んだが、読めば読むほど気分がわるくなる小説なので、挫折しそう。特にこれといって、何かがあったわけでもないのに夫が妻の何もかもがいやになり、ある朝とつぜん離婚を切り出すというストーリー。妻はもちろん激高し、あれやこれやの騒ぎになる。妻にしてみれば、子どももいるのに何言ってんだというところだろう。妻が会社に乗り込んでくるところまで読んで、もういやになった。
わたしはこういう男女の感情がもつれる陰惨なストーリーが意外と好きなのだが、なぜかこれはだめ。文学的な「遊び」や「非現実」の部分がなく、隣の夫婦喧嘩をのぞき見しているような生生しさがあるからなのかもしれないけど、なぜかこれはだめ。
他に読みたい本を探そう。
〇その後、もういちどYOUTUBEで「紅粉」を見てみたが、これもやっぱり陰惨な話だし。
でも、评弹がそこここで流れて、江南の雰囲気がなかなかすてき。
映画で出てくる曲じゃないけど、これとかもいい。春月ねいさんはもちろん知ってるでしょうけど、わたしも大学の時にこれを読んだ。あ、これも男女が分かれる話?
近些年最火爆的苏州评弹《钗头凤》,游客点唱率最高,陆游作词! - YouTube
わあ、ありがとう! 陸游の奥さんが、姑との折り合い悪くて追い出されて、何年もしてからばったり出会った時に、陸游が作った詞です。元妻も詞をつくって返しています。
返信削除そう、これは詞なんですよね。
返信削除春爛漫の景色の中で、悲しみが語られるというのがドラマチック。
奥さんが作った詞も探してみます。