今回の帰国にあたって鉄凝の「大浴女」を持ってきた。
…がまだ読んでいない。
鉄凝といえば「哦,香雪」や「紅衣少女」などの瑞々しい青春時代を描いた小説しか読んだことがない。「大浴女」はもっと大人の女性を描いたもののようだ。
まず、ドラマを見てみようと思ってYOUTUBEで探したらあった。
文革の頃の話だが、登場人物の関係などがつかめずによくわからないまま第一話を見た。
その後、ネットで内容を確認してから第二話もみた。
登場人物の関係がわかると、そのあとの展開もわかりやすい。
文革時代に知識人階級らしい夫婦が未成年の子ども二人を町に残して海辺に下放される。
妻の章妩は病院に診察を受けに行くという理由で休暇を取り、子ども二人の様子を見に町に帰る。
病院では「病気ではない」と言われるが、独身男性医師の計らいで「一か月の療養が必要」という診断書をもらい、当分のあいだ町で娘たちと暮らせることになる。
その後、章妩と医師は不倫。娘たちも気づく。
第一話と第二話はこのような内容。
原作は評判がいいようなのだが、ドラマは陰鬱な感じでつまらない。
娘たちのことを思って町に帰ったのに、あれよあれよという間に不倫して、そのことを娘たちにも知られ、娘たちとの関係も悪くなる。母との生活を心待ちにしていた娘たちがあまりにもかわいそうで、とても共感できる内容ではないのだ。
今日も続きを見ると思うが、最後まで見られるだろうか。
〇そういえば「紅衣少女」も再読してみたい。
映画では、「自分の人生は家族の世話で終わってしまった」と不機嫌そうに生きる母に、娘が「おかあさんみたいな人、軽蔑する」と怒鳴りつける場面があった。
わたしはある年齢から自分のために生きているが、もしそうでなかったら、あの母のようにならずにいられただろうか。社会が求める母としての人生を生きて、ある年齢になって、「自分の人生って何だったのだろう」と考え込み、憂鬱になるということはありがちなことで、それを理解せず痛ましいとも思わずに、責める娘は、あまりにも非情ではないか。
…と今この年齢になったわたしは映画の一場面を思い出して思うのだが、実際には小説にどのように書かれていたのだろうか。ちょっと気になる。
家族を養うために働いてきた、俺の人生は何だったんだ、という男性もいそう。
返信削除それは当然いるでしょう。
返信削除原作は「没有纽扣的红衬衫」という名前らしいのですが、電子版がみつからないので中国で購入して読むことにしました。
返信削除台湾のホラー映画なんですか?
返信削除https://www.99csw.com/book/9637/346177.htm
返信削除これは?
https://www.youtube.com/watch?v=WtjuT6l884c
返信削除こっちだ?
第3章かな、問題の箇所。映画はだいぶ違いますね。
返信削除どうもありがとうございます。それです。
返信削除わたしは見つけられませんでした。
同名の別の映画もあるんですよね。