『 半生縁』、いよいよ佳境に入った。
世钧は上海の仕事を辞めて、実家に戻って父の事業を引き継ぐことを決心した。
曼桢はそれを聞いて、なぜそれほど重要なことを自分には言わずに決断したのかとわだかまりを感じる。世钧は自分の両親に曼桢を引き合わせたいと考える。しかし、自分の結婚相手として会わせると両親は曼桢を厳しい基準で見ることになるだろうと思い、叔恵とともにかつての同僚として実家に招くことにした。そのほうが、両親は自然に曼桢のよさに気づくだろうから。しかし、世钧の父はかつて彼が上海で知り合ったダンサーに曼桢が瓜二つであり、姓も同じであることから、曼桢はあのダンサーと姉妹だろうと考える。そして、姉妹であるなら、どうせこの娘もいかがわしい仕事をしていたことがあるのだろうと疑うのだった。
父の考えを知った世钧は、曼桢に「姉のことを両親に隠して結婚しよう」と提案するが、曼桢は「自分を犠牲にして育ててくれた姉をないがしろにするのか」と怒り、婚約指輪をごみ入れに捨てる。こうして気まずい思いを抱えて、世钧は曼桢の家を後にする。
その後、姉の曼璐の家から「曼璐が危篤状態にある」という連絡が入り、母と曼桢は姉の家にかけつける。その夜、母は腰痛のためにいったん帰宅することになり、曼桢だけが急遽しつらえた寝室に泊まることになる。その夜、曼桢は姉の夫に犯される。
実は曼璐が病気だというのはウソだった。曼桢は姉と姉の夫が仕組んだ罠にはめられたのだ。曼璐は母に「夫が酒に酔って帰ってきて妹と間違いを犯してしまった」と嘘をつく。
そして、「傷物となってしまったからには、妹はもう他の男性と結婚することはできないだろう。妹を自分の夫の正式な妻にして、自分が妾となればいい。こうすれば、今後、一家はまるまる夫の援助で生活することができるし、弟も海外へ留学させてもらえる」と母を説得する。
曼璐の勧めで、世間の目を避けるため、母、祖母、弟たちは蘇州に引っ越すことになる。曼桢は曼璐の家に監禁される。もちろん世钧はこうしたことを知る由もない。彼は曼桢とけんかしたことを後悔し、曼桢を探すが見つからない。きっと曼桢は自分を避けているのだろうと思う。
昨日までに読んだのはこのあたりまで。
〇学校のスピコンの指導はどうなるのだろう。
以前書いた通り、学生は先週の水曜日に来て、「来週の月曜日までにテーマスピーチの原稿を暗記してくる」と言っていたのだが、今日の午後になって「体調不良のため今日は練習にいけない」と連絡してきた。これはもうだめではないかと思ったので、主任の先生に報告すると、先日は「体調不良なら棄権もしかたない」と言っていたのに、「原稿はたいして長くないし、一日で覚えられるから、まだ出場できるかもしれない」などと言っている。
しかし、結局、名目上の指導教師であり、担任教師でもある中国人の先生から学生に連絡して、詳しい事情を尋ねることになった。
わたしは内心、もうだめではないかと思っているが、どうなることだろう。
キズモノ。エモいですね。
返信削除こういう考え方は日本よりも中国のほうが今でも色濃く残っているようですね。
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