2024/07/11

瀋陽に行ってきた

 8日から11日の今日まで瀋陽に目的もなく行ってきた。

一日目は着いたら夕方だったので、まだ日は高かったが、移動だけで終わった。

二日目はまず瀋陽故宮。そこに行くまでの間、「ああ、北方ってこんな雰囲気だったな」と懐かしい思いで歩く。別に北方だからといって涼しいわけではない。あの埃っぽく乾燥した空気感。建物や人の雑な雰囲気。言葉でどう形容したらいいのかわからないけど、「あの感じ」。

故宮を見て、そのあと、張氏帥府。張作霖と張学良の家族が住んでいた四合院と、西洋風の大青楼と小青楼。こういう感じのものは、中国に来てからいくつも見たが、少し経つとみんな同じような記憶になって区別がつかなくなってしまう。たとえば、宋慶齢故居とか、天津の静園とか、南京の総統府とか…。たいへんな人出で階段で誰かが転んだりしたら、事故になりそうな雰囲気だった。

同じチケットで金融博物館に入れるので、そこにも行った。「金融」なんてつまらなそうだなと思ったが、そこは昔の辺業銀行のたてものをそのまま使っているらしく、一階は当時の様子が再現され、地下には地下金庫もあり、なかなか楽しかった。

まだ時間があるので、中山広場へ。日本統治時代の奉天の中心だったところらしい。当時の日本人が経営していた銀行やホテルや郵便局などの建物が、今もそのまま銀行やホテルや郵便局として使われている。中山路を歩いて瀋陽駅へ。そこは旧奉天駅だったところらしく、東京駅に似た赤い建物だった。一日目はそこの近所で麺を食べて終わり。

二日目は北陵公園へ。この中には昭陵といって皇太極の墓がある。公園も昭陵も広大で、公園に入ってから昭陵までかなりの距離があり、昭陵自体もかなり大きく、階段の上り下りが多い。昭陵をぐるりと見て、その後、皇太極の広場に出て地下鉄に乗って「九一八博物館」へ。

「九一八博物館」は郊外にあるのかと思っていたら、幹線道路のような道のわきにあった。近く現代的できれいなショッピングモールもあった。そこに例のあの物々しい建物が建っていた。チケットは無料だが美団のアプリで入手しなければならない。普通は外国人の場合は身分証明書番号がないので、パスポート番号で代替できるようになっているものだが、なぜか九一八博物館はそれができないようになっている。

他の観光地でもまれにそういうことがあるが、そういう場合、「外国人は入れないのですか」と聞くと、たいていパスポート提示で入れることが多い。しかし、場所が場所だし、最近蘇州でああいう事件があって反日的な人たちもどこにいるかわからないし、たくさんの人が行列しているところをかき分けていって、日本のパスポートを提示して入れるかどうか聞く度胸が私にはなかった。気が小さい私は、フェンスの外から写真だけとって、博物館を後にした。

しかし、まだホテルに帰るには早すぎたので、瀋陽市博物館へ。

なかなか立派な博物館で、楽しかった。もう一日たっていろいろ忘れ始めてはいるのだが、とにかく楽しかった。何よりも涼しくて、疲れたら座れるのがいい。

そこも近代のフロアの大半は、九一八など日本侵略を伝える展示だった。劇団四季の「李香蘭」の中でも歌われたあの有名な「松花江上」が流れていた。しかし、この手のものとしては、あまり過激ではなかった。

三日目は午前中、遼寧省博物館へ。そこも楽しかった。早めに空港へ。

こんな感じで四日間の瀋陽旅行が終わった。次はどこに行こうかな。

(殴り書きの覚書です。文章めちゃくちゃ)


4 件のコメント:

  1. 充実してましたね。時間ができたら、写真もアップ希望!

    返信削除
  2. 乾燥しているのが浦山C。

    返信削除
  3. 私も写真が見たいです。ぜひ!

    返信削除
  4. 慎重ですね。ご安全に。

    返信削除