ここニ三年、感じるのは中国人にとって日本語を学ぶ価値は年々なくなっているのだろうということだ。
いまの五六十代の人たちが若かったころは、日本に留学すれば先進技術が学べたし、仕事にありつけば、中国にいるよりもずっといい生活ができたし、貨幣価値がまったく違ったから仕送りだってできた。しかし、いまは、どれも手に入らなくなった。
わたしがいる大学では、日本語学科以外の日本語履修者が非常に多くて、日本語学科の教員の数も年々増やしている。それは、いまの中国の大学受験で日本語を選択すれば英語を選択するよりも高得点が狙えるからで、受験勉強の一環で日本語を勉強した学生が「省力化」のために第二外国語として日本語を履修するからだ。大学入試の日本語が英語と同程度の難度になったら、大学の日本語履修者も減るだろう。
わたし自身、もし自分が中国人の親だったら、子どもが日本語を学ぶことに賛成するだろうかと思うことがある。対日感情などの問題はとりあえず脇に置くとして、「大学では別の専攻にして、日本語は趣味の範囲でやったら」と言いそうな気がする。学生に「あなたが魅力を感じた日本の文化」のようなテーマで作文を書かせると「わたしが日本語学科に入ったのは、大学入試で失敗して希望する学科に入るのに十分な点数がとれなかったからです(つまり、もともと日本文化などに興味はない)」と率直な意見が書かれていることがある。それを見ても嫌な感情もわかない。それもそうだろうなと思うのである。衰退する日本でごめんねとわたしが謝る筋合いでもないのに、思うことさえある。
日本もアニメ以外に売れる文化がないんですかね。水はバンバン買われているようですが。
返信削除アニメでさえも、危ういと思いますよ。
返信削除中国では日本と違ってアニメーターはそれなりの収入がありますから、日本の優秀な人はそちらへ流れるのでは?日本に住んで、中国から仕事をもらうこともできるし。
それに、最近の中国人の若い子は小さいころから海外の文化にも触れてセンスいいから。
衰退した日本に活を入れてくりゃれ。
返信削除喝。
削除カツ。
カツ丼も最近ご無沙汰だなあ。
近くのMUJI CAFEで時々「カツ煮定食」を食べます。
返信削除しかし、なんか違う…。
カツサンド食べたーい。からしはぬいてください。
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