アマプラで第一作だけ見られる。
帝釈天の参道はいまでも映画の中のままだ。少し外れたところだともう普通の住宅地だが。
『男はつらいよ』という映画は、下町人情物のほのぼのとしたものかと思っていたが、そうでもなかった。行方知れずとなっていた頭のおかしい兄がふらりとかえってきて、妹や妹が世話になっているおじさん夫婦を振り回す。見ているとサスペンス映画でもないのにハラハラした。むかしの日本人はこれを見て笑えたとは、いまよりもずっと寛容だったのだろうか。いずれにしても昭和らしい映画だった。
夜は少し書写をしようと思っていたが、そのままズルズルと動画を見た。
わたしの故郷のY市は人口減少が著しく、5軒に1軒が空き家となって放置されているという内容の動画がいくつもYOUTUBEにあった。
町の大通りから一歩入ってしまうと道が狭く、階段や坂道ばかりで、その途中に家があり、また階段や坂道を上るとまた家がある。車が上っていけない道も多い。
わたしの実家は比較的平らなあたりで大通りに面して建てられていたが、狭い階段や坂道の風景は日常的に見ていてなんとなく子供のころは当たり前だと思っていた。しかし、その後、東京に住んだり、千葉に住んだり、茨城に住んだりしたが、思い返してみればそんな場所はなかった。
今思えば、あんな場所にある家でどうやって生活していたのだろう。そういう場所の多くは長い間LPガスを使っていたようだが、あのボンベはどうやって運んでいたのだろう。それに郵便は?毎日の通勤、通学は?買い物は?足腰を悪くしたり、病気をしたりしたときは?
動画の中でインタビューを受けている人が「なんでもアマゾンで買っているから大丈夫」というようなことを言っていたが、アマゾンの配達の人はあの階段と坂道を徒歩で上っているのだろうか。
そのほかにも首都圏といっても東京までのアクセスが悪いとか、大企業(たぶん日産?)が撤退したことなども人口が流出した原因らしい。
以前、数百万円で豪邸が買えるという記事を読んで、その話を大学の同僚に話したら、「だったら、わたしが買いたい」と言っていたが、その価格で手放したい人がいるというのには、それ相応の理由があるのだろう。
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