試験や試験の採点で途中で読むのを中断していたこの本をやっと読み終えた。
試験が終わってから何だか気が抜けてしまい、何日もぼうっと動画などを見てすごしてしまった。
これは前にも書いたが瓊瑤に夫を奪われた平鑫の前妻が88歳になって出版した本。
前半は彼女のおいたちや平鑫との結婚のなりゆきなどが書かれていて、後半はいよいよ瓊瑤が登場し、彼女の家庭がどのように壊れていったかが書かれている。
瓊瑤の『我的故事』によれば「自分は平の家庭を壊したくなかったのに、平が結婚できなければ死ぬといって自殺未遂までしたからしかたがなく」ということになっているが、
実際は、この自殺騒ぎもどこまで本当か疑問の残るところであり、なんだかんだといって瓊瑤が自分から平の気を引いて平に近づき、ヒステリックに離婚を迫り、あげくこの三角関係をモデルにした小説を書き、その中である男性の不倫相手を美化し、妻をつまらない女として描いていたのだという。
そのような苦しい結婚生活の中で、彼女は絵を描くことに自己実現の道を見出し、苦しみだけの結婚生活から抜け出して、ついには画家として身を立てる。
この本を読むと前妻であるこの人は、地道に夫の事業をささえ、家庭を守ってきた実直な女性のようである。それに対して、平鑫と瓊瑤は酔っ払ったように「愛に生きる」と言いながら、自分たちの世界だけを見て、前妻の気持ちなどを考えず、無神経に元の家庭を踏みにじってきたような気がした。
同じ物事でも、それぞれの立場からみた姿は違うことがあるだろう。しかし、瓊瑤と前妻がそろいもそろって、老境に至ってからこんな長年のわだかまりを吐露するような本を書いたところからみて、平は結局、「愛、愛」と言いながら、二人の女性のどちらも幸せにしなかったのだと思った。
88歳でそれを出版するというのも、芸術家って生命力あるな~、と思いました。
返信削除やはりずっと心の中で消化しきれないものがあって、書かずにはいられなかったのかな。
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