ダラダラした生活の中でやっとこれを読了した。
1998年ごろに読んだことがあるのだが、今回買った2024年版は増補版だった。
この作品は第一部と第二部に分かれている。
第一部は戦火の中を生きた幼年時代。四川省に住んでいた一家が祖父の求めに応じて湖南省に行って祖父と同居するが、
日中戦争の戦火が迫り、一家五人で徒歩で四川省に戻る。その後、父が上海に職を得て、上海に定住するが、今度は国共内戦が勃発し、一家は台湾に渡る。
第二部は、高校教師との初恋、作家志望の最初の夫との結婚、彼女を世に出した皇冠出版社の創業社長平鑫涛との再婚が描かれる。
高校教師とは親によって引き離される。文学者としての芽がでない最初の夫は、ベストセラー作家として成り上がっていく妻への嫉妬と焦りからギャンブル依存症になり、離婚。
皇冠出版社の社長平鑫涛は妻と三人の子どもがありながら、瓊瑤に言い寄ってくる。瓊瑤は「あなたの家庭を壊すことはできない」と言い、距離をとろうとするが、平鑫涛は「君がそういうなら死んだほうがましだ」と崖にむかって車を走らせ、瓊瑤は車の前に飛び出して平鑫涛に死を思いとどまらせる。(このあたり、中年のふたりのあまりにもメロドラマのような大げさな行いに感動するというより、なにやってんだと白けた。)
このあと、二人の関係は進んでいき、ついに平鑫涛は前妻と離婚して、二人はめでたく結婚する。
たしか、以前の『我的故事』はここまでの内容だった。
2024年版は、最初の夫のその後、父母の死、中華圏で大ブームとなった『還珠格格』のこと、平鑫涛と瓊瑤の事業の拡大、平鑫涛の病気と死などについてが書き加えられている。
平鑫涛は家族を捨てたが、前妻は芸術家と再婚したし、平鑫涛の実子たちも平鑫涛と瓊瑤の事業の成功によって裕福な環境で育つことができたし、最後に会社も実子たちに譲ったのだから、「まあ、いいんじゃないの」というような感じのことが書かれているが、
やはり捨てられた家族にとってはそう簡単に済むことではなかったらしく、平鑫涛に延命治療を行うかどうかをめぐって、平家の子どもたちと瓊瑤の間にいさかいが生じる。
さらに、平鑫涛が亡くなると、その遺書には、財産のほとんどを子どもたちに譲ると書かれていて、瓊瑤にはわずかな土地しか譲られなかった。それ以外にも彼女が存在を知らなかった金庫がみつかり、そのカギは平家の子どもたちが持っていた。
平家の莫大な財産は、瓊瑤の小説とその映画化によって築かれたものであり、そのために彼女は一生のあいだ馬車馬のように働いたのに…。
付け加えられていたのは、このような胸糞の悪い後日談だった。
それでも彼女は「自分は愛のために生きた」というのだし、「夫はわたしには愛を与え、実子には金を与えたのだ」と言っている。まあ、本人がそう思って幸せならそれでいいのでしょう。
〇しかし、そのあたりについては、YOUTUBEなどに数多くの動画があがっていて、「彼女は夫に金のなる木として利用されたのだ」と言い立てている。
また、瓊瑤は自分の略奪婚について、都合のよいように美化して自分の作品に書いているのであって、前妻が年老いてから書いた著作『往時浮光』には前妻や実子たちから見た別の姿が描かれているのだと言っている動画もあった。これはおもしろそうだ。
というわけで、その本を注文したら、今日届いた。
しかし、今日からは試験週間でそんなに本ばかりも読んでいられなくなった。
さっさと先に仕事をしよう。
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