一応、読んだ。
よく理解できなかったのは、途中で何日か中断してしまったからかと思ったが、
やはり百度で調べたら実験的で難解な小説だと書いてあった。
まず白樹という少年が登場し、彼は少し前にあった地震を検知していた。
しかし、それを信じる者はいなかった。そして、いま新に地震警報が出され、住民たちが外にビニールのテントを作り、家から出てそこに避難を始めた。
しかし、その時はまさに梅雨の季節であり、テントの中は耐えられないほど蒸し暑く人々の情緒は不安定になる。
白樹の地震検知器には異常なデータは現れていなかったため、彼はみんなに「地震は来ない」と言ったが、相手にする者はいなかった。
白樹は県の革命委員会の主任に「地震検知器を見たところ地震は来ないはずだ」と言いに行く。主任は「地震は来ない」という知らせを出す。しかし、その後、地震が起きてしまう。
白樹は周囲の人たちからデマを流したとして、暴力を振るわれる。白樹は検知器を見ていなかった少しの間にその小さい地震の兆候が検知されていたにちがいないと思う。
その間、夫を失なった妊婦や、地震の時に子どもを見失った夫婦や、なんだのかんだのの話が語られる。
全体としてみると、地震と梅雨が人々の精神にゆさぶりをかけるというおおまかなストーリーが見えてくるが、なにしろ登場人物が多いし、現実か幻覚かわからないような場面が錯綜するし、やたらと「他」と「她」が出てきて誰が何をしているのかわかりづらいし、難解な作品だった。
百度AIに聞いてみると、多くの解釈があるので、全部理解できなくてもしかたがないというようなことが書かれていた。
ただ強烈に納得できたのは、この作品の背景になっているこのあたり(余華の出身地杭州のあたり)の梅雨の季節の不快さだ。いまちょうどまさにその季節で、学校でも挨拶のように「蒸し暑くてだるくてしかたがない」という話をしている。こういうところに、地震や何かのストレスがさらに加わったら、この作品の中に出てくる人物たちのように何が現実で何が幻覚なのかわからなくなるし、人と人がきちんとコミュニケーションをとっていくこともできなくなっていくような気がする。
ともあれ、杭州の梅雨も夏も本当に耐えがたいので、早く脱出したい。
〇ネットで見てみると、この本の次に載っている『四月三日事件』という作品も負けず劣らず難解らしい。だから、もう読まないことにした。先、行こう、先。
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