2026/03/11

張愛玲『沈香屑 第二炉香』

 今日も午前中は授業。午後二時まで学生のノートの添削。

お昼休みを長くとって、おしゃべりしながら食事をする先生も多いが、わたしは一人でサッと食べて仕事を早めに終わらせて帰宅している。

昨日と今日とで『第二炉香』を読んだ。こちらのほうが『第一炉香』よりも読みやすい。

主人公は香港の大学で教授と舎監を務める40代のイギリス人ロジャー。

彼は21歳のスージーと結婚することになっている。

スージーは母と姉と妹と暮らしている。姉はいったんは結婚したのだが、運悪く相手が変態の畜生だったために出戻ったのである。

ロジャーとスージーが結婚するというのに、スージーの母と姉がなんだか不機嫌そうなので、ロジャーもおもしろくない気分になる。

二人が結婚した日の深夜、着の身着のままロジャーの寝室から逃げ出したスージーを学生たちが見つける。ロジャーがスージーに変態的なとんでもない行為をしようとしたために逃げ出してきたのだとスージーは言う。

朝になるのを待って学生たちはスージーを学長のところにつれていくが、学長はとりあわなかった。そこで学生たちはスージーをロジャーとは敵対関係にある教授のもとに連れて行く。

この顛末を知ったロジャーは、スージーの姉の夫は自分と同じように普通の男性だったのかもしれないと思う。スージーの母は厳格に娘たちが「性」に関する知識に触れないように育ててきたのである。

ロジャーとスージーはいったんは仲直りをして、海外に長期の旅行に行ってそこでお互いに対する理解を深めようと計画する。よろこんで旅行のしたくをするスージー。

しかし、ロジャーが校長に休暇を申しでたときには、学生の間にも教師たちの間にも、さらには香港のイギリス人コミュニティすべてにロジャーが変態的行為を妻に迫ったという噂が広まってしまっていた。

ロジャーは大学を辞めようとするが、校長にせめて期末試験が終わるまでの三週間はいてほしいと言われ、針の筵にすわるようないたたまれない気持ちでその三週間をやりすごした。ロジャーは他の土地に行くことを考えたが、スージーが行きたがらないし、一人で行くなら二つの家を維持しなければならないが、その経済力もない。離婚しようと思っても、イギリスの法律では、そう簡単には離婚することもできない。スージーの姉はどうやって夫と別れたのだろうか。

ロジャーは同僚の教授の家に招待され、そこでスージーの姉の夫は自殺したのだということを知る。

帰宅したロジャーはガス自殺によって生涯を閉じる。

またしてもこんな鬱展開だった。

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