2025/12/21

『得閑謹製』

 今日は映画を見てきた。『得閑謹製』。女の子に人気の肖戦主演の抗日映画。

1937年に南京が陥落して、首都が重慶に移る。

青年得閑は祖父とともに船で南京を脱出する。宜昌で下船して、船上で知り合った娘と結婚して男児を設ける。

しかし、そこにも戦火が迫り、得閑は妻子と祖父をつれて町を出る。

途中で廃墟となった村をみつけて、そこに大砲をもった十数名の防空軍とともに定住することにする。

数年後、そこに三人の日本兵がやってくる。彼らは村のありかをつきとめ、後から来る大軍にそれを知らせるためにやってきたのだ。なんとか二人を殺すが、逃した一人が大軍を手引きして戻ってくる。

ここから、てんやわんやの死闘が始まる。防空軍や村人は大半が戦死してしまうが、日本軍はやっつけた。

その中で得閑と妻子と祖父はからくも生き残る。

…という話。

『得閑謹製』というのは、得閑が日本兵に命じられて作った旗竿に書いた言葉だ。日本兵はその旗竿を使って旗を揚げることで、後から来る大軍に村のありかを教えようとしたのだ。

防空軍はなんだか頼りないし、日本兵もなんだか変で、少し喜劇調だが、最後の死闘は酸鼻を極める。しかし、砲弾や銃弾が飛び交う中で、好き勝手に動き回る祖父や幼児の息子が生き残るのはご都合主義で現実感がない。

あまり悲惨な映画にすると、肖戦めあての若い女の子たちが見に来なくなるからだろうか。

最後に流れるのは「恭喜恭喜恭喜你呀」という春節などに聞く歌で、調べてみたら、これは抗日戦争勝利を祝う歌らしい。


恭喜恭喜—Congratulations(中華民國抗日戰爭勝利歌曲)



3 件のコメント:

  1. 聴いてみたら、とぼけた感じの歌でした。

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  2. 仲良くしてくれないものですかねえ。

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  3. 今回は早苗が振り上げたこぶしをさげてみせないと無理でしょう( ;∀;)

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