2025/12/02

ドラマ『平凡的世界』

 『人世間』と『長恨歌』の最初のほうを読みかけたが、結局、それは後回しにすることにして、『平凡的世界』のドラマを見始めてしまった。

これも長い。56話もある。一か月くらいかかりそう。

5話まで見たところ、だいたいのストーリーは同じだが、ドラマには原作にはないエピソードがいくつも織り込まれている。たとえば、少平が学校で食べ物を盗んだと疑われたり、潤葉と李向前の結婚を既成事実化するために潤葉の両親が喜糖をくばったり。

そのほか、極貧の少平が学校で小ぎれいな服を着ていたりして、何となくリアリティがない感じもした。原作だと、高級中学時代の少平はズボンの下に下着のパンツも履けないほど貧しいことになっている。それに同じく貧しくてコーリャンの黑面馍しか食べられない元地主の娘もドラマでは赤いチェックのブラウスを着ていて、イメージとは違う。

ここから先はどのようになるのだろう。まだ先は長い。


〇それにしても、少しだけ読んだ『人世間』にも言えることだが、『平凡的世界』に描かれているようにいつ取るに足らないことが「政治問題」にでっち上げられて批判されてしまうかわからない社会は恐ろしい。

最近、ややもすると中国の大学もそんなところになってしまいそうな気がしてきた。




2 件のコメント:

  1. おっと、私は第1話の冒頭だけ見て、本が届くのを待っています。垂氏の本はざっくり読み終わりました。冒頭で言いたいことは分かって、あとは回想録だったので、「ふーん」て感じで。

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  2. いまドラマの第六話を見ていますが、どんどん違う話になって、登場人物のイメージもぶちこわしになっています。
    コメントを見たら、同じように書いている人がいて、やっぱりそうだよねと思いました。

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