2025/07/04

路遥 「在困难的日子里」

 昨日は朝から本を読んだり動画を見たりしてすごした。

昼頃、ショッピングモールに行って買い物して食事をして帰宅。

映画は見たいものがなかった。


路遥の「在困難的日子里」を読んでいるが、これはもしかしたら以前途中まで読んだかも。

主人公の少年は貧しい農村の出身だが、町の中学に二番の成績で合格する。

時まさに1961年の大飢饉のころで、彼は町の学校の寮に入るが、他の学生と違って食堂で食事をするお金もなく、こっそりと野草などを食べて空腹を満たしている。

なまじ入学試験の成績がよかったので、優秀な学生ばかりのクラスに入れられてしまう。するとそこは町のエリートたちの子どもばかりで、ぼろを着て飢えに苦しんでいるのは彼だけだった。彼は心を閉ざしてしまう。

しかし、そんな貧しい中にあっても、彼には彼なりの自尊心の高さや正義感があり、他人から施しを受けることや不正を嫌い、自分と同じように貧しい母子にわずかな食べ物も与えてしまう。飢えに苦しみながらも勉学に励み、ついに試験で一位となり、周囲の学生や教師にも一目おかれるようになる。

…昨日読んだのはそのあたりまで。あまりの貧しさとあまりの格差の残酷さに読んでいて胸がつぶれる思いだ。しかし、この主人公のような厳しい環境にあっても高い志を持ち続ける姿が路遥の小説の魅力だろう。学校などで推薦図書になるのも納得できる。

ちなみに路遥の小説(この本ではなく「人生」だとされている)に心を打たれたことが、アリババの創業者馬雲を奮起させ、それが成功への道を歩むきっかけになったらしい。



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